03.12.4 XE50とST90(マイティーDAX)


XE50 98000円

在庫していた『XE50』は前オーナーがオイルを切らしていたためか、シリンダーヘッドが使い物になりませんでした。さらにカムチェーンも伸びきっていたので交換することになりました。カムチェ−ンの交換はクランクケースを割らなくてはなりません。必然的にエンジンはフルオーバーホールということですね。とはいえ手持ちの『CB50』エンジンとニコイチですので、ふんだんに新品部品を奢ったというわけではありません。もちろん部品のチェックをして良いものを選んで組み上げました。現在、絶好調です。今回はXE50だけでページを埋めて、広告がわりにする予定でしたが、以外にも写真が少なく、これしか記事になりませんでした。このバイクについては『CARSコーナー』でも紹介しています。また試乗もできますので、ぜひ店頭でもご覧になってみて下さい。

 


こいつが居たのを思い出した!

というわけで、ページの穴埋めはコーヒー野郎の私物、ST90(マイティーダックス)です。エンジンがへたりきってしまったのでオーバーホールし、各部の泥落としだけですぐ乗るつもりだったのですが、バラしたまんま約2年ほったらかしてありました。XEの作業をしていたらモーレツに乗りたくなり、思い出したのです。当時エンジンだけは組み上げてありました。それからというもの、忙しさにかまけて旧店舗の塗装部屋に置きっぱなしでした。おかげで全体に塗装の白いミストがかぶっていたのでスクレイパーとコンパウンドで、ちまちまとミスト落としです。おかげでフレームはぴかぴかになったのですが、それにあわせて各パーツも磨かないとおかしなことになってしまいます。さらには、引っ越しのために行方不明になってしまった外したパーツを探しだすのにも一苦労です。
今回はスイッチまわりのオーバーホールの様子をご紹介します。


こいつもずいぶんと年寄りなので、ハンドルスイッチのハーネス被覆などもバリバリです。こういった作業は自宅に持ち帰り、書斎(というほど立派ではない)でテレビなど見ながら作業することにしました。レバーなどの磨きもテレビがよい相棒です。さあ、楽しくなってきました。


まずはスイッチの分解です。内部は細かい部品がパズルのように組み込まれています。特にウインカーノブ部分(写真矢印)などは節度を設けるためにバネと小さい球が入っています。このまんま引っこ抜くとどっかに飛んでいってしまいますので、慎重にバラしていきます。
キルスイッチはハンダを外さないと分解できませんでした。ほんとに細かいので、それぞれお皿に分けておきます。とてもややこしいので、分解しながらデジカメなどで写真を撮っておくといいかもしれません。


被覆は電気街などで売っている熱収縮チューブを利用しました。あまりぶかぶかだとカッコ悪いのですが、ちょうどいい径のチューブにしようとすると、ギボシ端子がじゃまで入りずらいですね。そういう場合は端子を段違いにしてテープで止めておいてから潜り込ませていきます。
それでもなお入りずらいときにはシリコンスプレーを使用します。昔は一本2000円くらいしたのに、現在はホームセンターなどで300円くらいで売ってます。一本あるといろんなところで活躍します。個人的にはKUREのポリメイトよりも使いやすく、お気に入りです。


スイッチハウジングの磨き出しでいろいろ試してみました。左からカー用品店などで売っているボディーコンパウンド、次はおなじみ“ピカール”。3番目は中学生のときに自転車屋さんで買った、その名も“サビトレール”です。最高のネーミングですね、大好きです。(ピカールっていうのもスゴイけど)一番右は深夜の通販番組でおなじみの家庭用磨き剤“アストニッシュ”です。通販マニアの友人が分けてくれました。これがなかなかすぐれもので、今回一番重宝しました。こいつで磨いた後、一番左のコンパウンドで仕上げました。この時代のホンダのアルミ部品は良質なのか、磨けば磨く程ピッカピカになります。
さて、パーツの準備も整っていよいよ組み立てです。細かいパーツが転がって紛失してしまうのを防ぐために、机から布団に移動です。古い油を取り除くためには電子部品用の接点復活剤などを利用します。これも昔は高価でしたが、最近はKUREの“エレクトリッククリーナー”を愛用しています。これなら800円くらいで購入できます。パーツクリーナーは樹脂を侵してしまうことがあるので避けたほうがいいと思います。組み立て時に給脂する場合も機械グリスは上記と同じ理由で避けておきましょう。ここで登場するのはシリコングリスです。


というわけで組み上がりました。スイッチのオーバーホールは細かい作業ですが、こういうの自分は結構好きです。見えない部分がリフレッシュされているという自己満足に酔いしれるのも好きです。実際に運転する時もスイッチがカチっと動作すると気持ちがいいですね。あとはせっせとパーツを車体に組み付ければこいつも完成です。早く乗りたいな〜、でも暖冬とはいえ、これから冷え込みがだんだん厳しくなるんですよね。単車野郎の冬はつらいです。

次回のネタはマイティーダックスの続きか、それとも・・・