04.9.16 そしてまた1台消えていった<N360の解体>



 

 

オソロシイですね〜、コワいですね〜、なんとKさんのN3が停車中におかまを掘られてしまいました。そのまんま前方に押し出されて右フロントは立ち木に激突です。過失割合が10:0だったのがせめてもの救いでしたが、もうこのクルマはモノコックへのダメージがありましたので再生不可能となってしまいました、ホントに残念です。今回は“涙、なみだ”の解体作業の様子をご紹介します。


後ろはさすがにヒドイ!

追突した部分がバンパー付近なのにリアガラスが割れているということは一時的にでもモノコックが歪んだのでしょう。トランクリッドもなにかが噛み込んじゃって開かない状態です。まずは室内に散乱したガラスのカケラを取り除く作業からとなりました。

フロントにもダメージが・・

フロント側は右シールドビーム付近を街路樹にヒットしたようです。フェンダーまわりだけで済んでいるかと思いきや、スタビライザーもあさってを向いちゃっています。ステアリングを外すのはやっぱりオーナーが行う儀式ですね。


モノコックへのダメージ

リア周りや後部座席を外してみたところです。赤い線のように湾曲しているのがわかりますでしょうか。こんなに歪んじゃったらまっすぐ走るのは難しいと思います。Kさんもこれを見てあきらめがついたようです。

徹底的にバラしてみる

掲示板でもおなじみのにょけいさんが手伝いに来てくれましたので3人がかりで徹底的に分解します。まるっきり鉄だけにしておけば解体屋じゃなく鉄屑屋に持ち込むことが可能となり、場合によっては買い取ってもらえるからです。


荒技エンジン降ろし

残すはエンジンのみにした状態からエンジン下部に台車を置いてリジットラックから降ろした状態です。この状態からサブフレームと車体を分離して、フェンダー左右を2人で持ち上げて、その隙に1人が台車を引き抜きます。

完全にドンガラ

バラシ終了です。からっぽになってしまえば台車を使って1人でも移動が可能です。これで純粋な鉄のみとなりました。


軽トラックに軽自動車を

軽量になったところで2人がかりでお茶野郎のポーターの荷台に積み込みました。さすが550規格の軽車両は10センチ幅広なだけあって横のアオリもバッチリあがります。長さはかなりムリがありますけど・・

さようなら、立派な素材に還れ・・・

鉄屑屋さんにはどデカイ電磁石もあるけど今回はデッカイ爪がおりてきて、まるで恐竜に襲われた小動物のようにあっというまに連れていかれてしまいました。なんとこの時点で気が付いた、「天井内張りをはがし忘れた!」

 

今回のKさんの事故で保険屋さんとバタバタ交渉中にTさんからも「信号待ちでオカマ掘られちゃいました」と連絡がありました。「え〜っ、またかよ」とびっくりしましたが、こちらはご覧の通り軽症で済みました。それにしても、こう立て続けだとイイ気分はしないですね。こちらも過失割合は10:0。自分が気を付けていても事故は起こるもので、こんなことで大切なクルマが災難にあうのはいたたまれない気持ちだと思います。

というわけで、数少ないサブロクがまた1台姿を消してしまいました。近頃はなるべく解体はしないようにはしているのですが、しかたがなかったとお許し下さい。それでは皆さんも気を付けて。

<そしてまた1台消えていった・N360の解体> おわり