04.9.29 車内で会話と音楽を<TN-5の前足>


先日、ホンダなかよし倶楽部の総会に参加する為、この社用TNでお茶野郎と長野へ行ってきました。以前からフロントのハブからゴーゴーと音を出していましたが、高速を走るとさらにやかましく、おまけにに80キロを超えると警告ブザーが鳴り出す始末ですのでとても会話が弾む状況ではありませんでした。ブザーはメーター後ろのコネクターを外してキャンセルしましたので、いよいよあとまわしにしていたホイールベアリングを開けるときがきたようです。代わりのベアリングはとうの昔に用意してあったんですけどね。自分のクルマはいつもあとまわしなもんで・・・

 


開けた途端、こりゃダメだ

特に音が出ていたのが左でした。開けてみるとご覧のとおりバクハツしてます。ニードルが砕けてニードルホルダーもよれよれです。本来一体となっているはずの部分ですが、各構成部品がバラバラになっていました。

プ−ラ−も掛けられないよ

まずはバックプレートを外します。その上でプ−ラ−を引っ掛けてベアリングを引き抜くわけですが、ニードルホルダーがなくなっているので掛ける部分がありません。試しに手前のわずかな溝でチャレンジしましたが、あえなく失敗。


しかも固着がヒドイ

水道レンチでもチャレンジしましたが、固着がひどくて外れません。場所が場所だけに叩くのも抵抗がありますので、ちょっと荒っぽいですがグラインダーで平らな部分をつくってモンキーレンチで回してようやく剥がすことができました。

外した内径部分を治具にする

テーパーローラーベアリングは外周の高さが高いのでそのまんま叩いたり押し込んだりするのは困難です。そこで外したこの部分を治具にして内径部分に力を加えて圧入します。バラバラになっていたのが功を奏したワケですね。


ドラム側も交換

ドラム側にはベアリングアウターレースが圧入されています。ここも外したレースを打ち子にして良品を挿入します。真直ぐに挿入しないと、これまたエライことになってしまいますので慎重に。

こいつはひでぇや、

右側ベアリングはバラバラにこそなっていなかったものの、かなり怪しい状態でした。こっちも時間の問題でしたね。しかし、これだけ堅い材質のもの(ニードル)がこんなに割れちゃうなんて、オソロシイですね。



先日、工場の地域では激しい雨とヒョウが降りました

今回は「いいかげんにしろ、オレ!」という結果でしたね。あそこまでひどいとはね〜。お茶野郎もおなじですが、自分達のは時間とキッカケがないとなかなか作業しなかったので、今回はちょっと反省です。原因はグリスの不足と劣化だったようですので(なによりも点検不足か)、バッチリ塗り込んでおきました。試乗してみるとウソのように静かになりましたので音楽もとてもクリアに聞けるようになりました。普段からかなり乗る機会が多いので、カーステが気持ち良く聞こえると外回りも楽しくなります。

*テーパーローラーベアリングはバブナットの締めすぎもベアリングに不具合をきたす原因となりますので締め込みはほどほどでお願いします。

<車内で会話と音楽を・TN360の前足> おわり