05.1.24  どうにもこうにもボロボロ<水冷Z360>

ボロいですね〜、ボロいですよ〜。わざわざ福島県からお越し頂いたKさんのZは電話で聞いていた想像をはるかに上回る状態でした。これでもず〜っと乗り続けているらしいので、機関はまずまずでしたがとにかくボディーが辛い状態。エンジンの調子出しと前後のショックをフルオーバーホールした後、塗装屋さんに直行です。


塗装屋さんア然・・

「コーヒー野郎さん、僕ハゲちゃいそうですよ・・」と塗装屋さんも気絶寸前です。限られた予算での仕事ですのでこの状態だと引き受けてくれるところも少ないですね。リアの部分は当然のごとく無くなりかけてます。

Zの弱点は全てやられてます

至る所に張られているアルミテープを剥がしていくにつれて、だんだん口数が少なくなってきます。塗装屋さんの10円ハゲが一個できるごとに500円を追金することを約束して逃げるように帰ってきました。


リアハッチも当然割れてる

さて、自分の工場に戻っての作業はリアハッチの修繕です。当然のごとく割れちゃってますのでガラスを外してシーラントとブチルゴムを取り除き、下地を整えます。

割れ部分の修理

樹脂の割れ部分にはABS素材を溶かして流し込み、パテで仕上げます。このような作業は当然お茶野郎の登場です。最終的にガラスのはめ込みとペイントは塗装屋さんにお願いします。“モチはモチ屋”ということです。


シート類の張り替え

ビリビリに破れた運転席と内張りは張り替えました。全く同じ素材は不可能ですが、生地のしぼの違いも近づいてみないと判らないくらいの出来栄です。これならシート一脚だけ張り替えても全く違和感がないですね。シートの骨が折れていたのも修繕してあります。


そしていよいよ納車

今年に入って工場に戻ってきたZはもちろんピカピカです。これだけやっても必ずサビはでてきますよね〜。それは実用である以上は仕方のないことです。最終的にセミトラを装着、キャブのOH、もう一度各部を点検調整していよいよ完成しました。とはいえ行き先が福島だから何が起こるか心配です。ちょっと様子を見に行ける距離じゃないですね。


一番上の塗装屋さんに持ち込んだ時の写真を見て下さい。半ズボンの兄さんがいますね、夏です。そして納車が今年に入ってから、ということは半年近くかかっちゃったんですね。これだけに専念してたら塗装屋さんも仕事にならないので、そのような条件でお願いしたのでした。札束積めば専念してくれるんでしょうが、大分サービスしてくれているのでぶっ倒れられても困っちゃいますしね。
出来上がり写真にチラッと写っている陸送屋さんのYさんも真っ赤なNに乗ってちょくちょく来てくれます。
シートの張り替え屋さん(ステップ乗りのYさん)もわざわざ高速を飛ばして納品してくれました。
みなさんのおかげでネオライフの工場が成り立っています。ホントありがとうございます、おつかれさまでした。

そして、いままで待っててくれた福島のKさんにも感謝です。季節が変わるごとにリポビタンDを大量に送って下さいました、おかげでぶっ倒れずに済みました。
お待たせしました、いよいよ25日のお昼にそちらに届きますよ〜。ガンガン乗って下さいね〜。

<どうにもこうにもボロボロ・水冷Z360> おわり