05.5.28 ちょっと珍しいクルマがきたよ<N600E・ミニカ70>


最近入庫した珍しいクルマを2台ご紹介します。まずは那須熊さんのN600E、N600の国内仕様で右ハンドル車のナンバー付き実動車はこれを含めて現在2台しかないそうです。群馬からの陸送中にトラブルが発生して緊急入庫しました。作業依頼は調子出しと名義変更です。普通車扱いなので名変は実車を乗っていかなくてはなりません。ドライブできるのはワクワクする反面、「またこんな貴重なクルマを乗り回さなきゃいけないのかよ〜」と責任も重大ですね。

もう1台は品川区のN君のミニカ70。これもあんまり見ないですね。ハッキリ言うと不人気ゆえに珍しいといったところでしょうか。2ストエンジン車もたまに乗ると非常におもしろいですね。とてもよく走ります。コイツの作業依頼はオルタネーターの修理と扉開閉のリンクなどのマイナートラブル解決です。



HONDA N600E

600ナンバー獲得

ご本人が希望ナンバー600番を確保されました。普通車ならではの特権ですね。軽自動車も希望ナンバー制度が始まったらしいですが、サブロクでは現在(これからも)不可能ですね。*この写真はご本人が掲示板に投稿したものを勝手に流用です。

サブロクとの違い

まずはグリルデザインが違いますね。ウインカーも大形の物がついています。テールレンズは輸出用とほぼ同じ大きさの赤のワンテールです。輸出用N600との相違点については詳しくわかりませんのであしからず。


エンジンは・・

一見したところサブロクとの大きな違いはキャブが大きいくらいで変わりませんが、ポイント調整をしていて気がつきました。エンジンの背が高いです。クランクストロークが長い分だけシリンダーが高いという訳ですね。

メーターパネル

メーターパネルを見るとメーター類が小径になっていることに気がつきます。タコメーターはサブロクの機械式に対して電気式かな?このパネルレイアウトはなかなかカッコいいです。N1とかと一緒なのかな?わかりませんね〜。



三菱 MINICA70

やりたい放題のミニカ

オリジナルのルックスだと腰が高すぎてブサイクなクルマですがコイツはローダウンしてあって、「こんなにカッコいいクルマだったんだね」という感じです。色もポップだしワイド化されたホイールでイメージががらりと変わっています。

大きいハッチは便利

リアもカッコイイですね。ローダウンのおかげで後ろ姿もキマっています。もともとこれだったら若い人にもっと人気が出たかもしれませんね。リアテールレンズは赤のワンテールですので追突が心配です。


発電しなくなった

発電不良の原因はブラシの磨耗によるオルタネーターの寿命のようです。ベアリング、ブラシを交換して復活しました。さすがに天下のミツビシ、発電機も自社製です。(ライフ系は日本電装製)

お姫さま待遇

ドアオープナーのロッドが腐り落ちて、助手席の人が降りる時には野郎といえども外から開けてあげていたそうです。このロッドはすでに長さが足りなくなっていたので製作しました。また、運転席の窓も降りなくなっていましたので修理。


那須熊さんは格安ラビットを買いにいってたまたまこのN600Eを見つけたらしいです。このクルマ以外にもミニモークやスーパーセブンなども所有のエキスパートですので、鼻か効くんでしょうね。集まるところには集まるもんです。
ミニカのN君は旧車には全然興味のないタイプです。でもカッコイイからこれに乗っているんですって。その自然で気負わないクルマとの付き合い方に好感が持てる好青年です。ところでこれの車名は“ミニカ70”でいいんでしょうか?たぶんそうだと思うんですけど・・・求むご指摘!

ちょっと珍しいクルマがきたよ<N600E・ミニカ70> おわり