05.7.10 工場で活躍する“元”ゴミたち<廃品利用の巻>


先日ふと気がついたのですが、ネオライフの工場内は廃品利用品であふれかえっています。といっても「これはうまく考えたね」というものよりは、なんとなく自然に使いはじめたものが多いですね。この手のモノは使い切ったりボロボロになったら気楽に捨てられるところが魅力です。そんな中の極々一部をご紹介します。

まずはリサイクルの王道、牛乳パックです。シリンダーヘッド回りをばらした時にバルブなどを分けて入れるのに便利です。このまま加工屋さんに出して無くされちゃっても一向にショックじゃありません。ホントは木製ケースなんかでつくるとカッコいいんですけどね。牛乳パックはあらゆるジャンルで再利用されていますが、ホントに便利ですね。ちょっとオイルを溜めておいたりにも使えます。



樹脂製ビールケース

これは先日“hama3(サン)”のHPでも紹介されていましたね。これはシロウト時代からずう〜っと使っていますが、丈夫でこわれないですね〜。元々はカブのエンジン組み立てに使っていました。とことどころ桟をカットしてあるのはクランク軸との干渉をさける為です。小物の塗装や踏み台、板を載せれば簡易作業台にもなります。今でも酒屋さんなどで1個2〜300円で売ってくれると思います。

お風呂マット

市販のコロコロ付き寝板のように高さを喰わないですし、コロコロがあるとボルト本締の時に身体が流れちゃって力が入らないことがあるのでこれの方が好きです。買っても大した値段じゃ無いですが、引っ越しシーズンになると山程捨ててありますので汚れがひどくなったらどんどん入れ替えちゃいます。中古はちょっと気持ちが悪いですが良く洗った後、オイルをかぶってしまえば浄められます。ひとつ難点はところどころに空いているスリットにボルトなどが落ちちゃうことですね。


パーツ整理皿

オイラは整備の時にバラしたパーツはなるべく細かく分類しておくタイプなので、オイルのパッケージ、せんべいの空き缶等、そこら辺にある皿状のモノは片っ端から利用します。なかでも壊れた2段工具箱の中棚は仕切りがついていて重宝してます。

防水屋さんの材料缶

防水屋さんのお客さんからごっそり寄付して頂いたシーラントの缶はボルトなど細かいものを分類して入れています。これ以上大きいと重くて移動が大変なので絶妙なサイズです。この缶とセットになっているお皿状のフタも非常に使い勝手がよく活躍しています。




スプレーキャップ、スポイトなど

スプレーキャップやキャンプ用の使い捨てコップはキャブ分解時の細かいパーツなどを分類する時に便利です。スポイトはファンヒーターの後ろに常設されているモノです。これはブレーキエア抜きの時にマスターシリンダーのカップにフルードが満たされてしまった時の水位調整に便利です。

小さい折り畳みイス

普段はお客さんが多い時の補助イスとして使っていますが、ストラットを外した時にはハブまわりが垂れ下がるのを防止する為にちょうど良い高さなのでそんなときにも使われています。折り畳めばコンパクトで場所をとりません。


モトコンポのシート

まな板にキャスターを付けたものの上にモトコンポのシートを載せてあります。その昔、このシートが余っていたので何となく造ったものですが、ブレーキ回りの整備や床においたものの作業時には必需品となっています。ウンコ座りを長く続けると痔になったり腰が痛くなったりしますので作業によって“パコン”と高さを変えられるのは予想以上に重宝です。また、ホンダのロゴがそそりますよね、いまとなってはボロボロですけど。


アルミホイール

バイスの台は歪んでしまったアルミホイールです。造った当時は「アルミなんか使ったらもったいないだろ」と言われましたが、今となっては鉄チンホイールの方が引き合いが多くなってますね。

鍋の流し台

どこかの料理屋で使われていたものとおぼしきアルミ製の大鍋が流し台になっています。木枠はサイズに合わせて製作しました。鍋の底に穴を開けてライフ系のホットエアカバーを取り付け、その先に廃品の洗濯機の配水管を差し込んであります。


封筒のリサイクル

郵便局から為替が送られてくる時の封筒はサイズも大きめで立派ですので切り開いてひっくり返して再利用します。この封筒で通販をご利用の皆さんへ細かいパーツが発送されますが、皆さんのところへ届いた時点でお役目終了ですので、こころおきなく捨てるなり古紙として出すなりしちゃって下さい。

ビールのボール箱

ビールの段ボール材も通販パーツを発送する時にウチでは定番な為、ずいぶんと酒のみだと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、オイラは全くの下戸です。これは近所のスーパーでごっそりもらってきます。パッキンセットなどは折れ曲がり防止の為、段ボールで挟む必要がありますが、このサイズが絶妙ですごく使いやすいんですよ。軽いので運賃の節約にもなります。


今回の記事を書く為、工場の中をちょっと見回しただけでこんなにネタがありました。普段は何の気ナシに使っているので意識して探せばまだまだあるかもしれません。こんな記事を書くと“異常なケチケチ君”とか、自然環境保護主義の“なんでもリサイクルノイローゼ君”みたいに誤解されるかもしれませんが、使い切らないと捨てられない性分なだけです。「ん、ということはやっぱりケチケチ君なのか?」

今度機会があればジャンクな工具類もご紹介しようと思います。また、みなさんのおもしろいアイデアもぜひ教えて下さい、まとまればここでご紹介しようと思います。

工場で活躍する“元”ゴミたち<廃品利用の巻> おわり