さて今回はガラクタの再利用についての第2弾“工具編”ですが、前回のときに頂いた反響もどちらかというとオイラが“ケチケチくん”だったということで皆さんご納得のようです。たしかにシロウト時代からなるべく備品にはお金をかけないようにしていることは認めますけどね。 というわけで、道具や工具らしきものをピックアップしてみましたがそんなに特殊なものはありません。皆さん似たようなことをなさっているのではないでしょうか? |
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ペリカンライト いままでいろいろなライトを試してきましたが一番気に入っていたのが米国ペリカン社製のバーサブライトモデルです。マグライトのような円筒形はエンジンルームなどではなかなか落ち着きが悪いので、この形でなおかつ首の角度が変えられるのは非常に使い勝手が良いです。しかし、キャンプ用品の割には堅牢性が低く、電池ボックス部分が割れてしまったので首の部分だけ大事に保管してありました。 |
息子のおもちゃ箱の中から・・ それからというもの、使い勝手の良い電池ボックスを探していました。“使わないリモコンでもバラそうかな”と思っていましたが、息子がガラクタを整理した時のゴミ袋からこんなもんがでてきました。「ヤッタネッ」とか「スゴいぞ〜」とかしゃべる学習おもちゃみたいです。ちょうど単4電池2本が入るおあつらえ向きのケースが意外なところから見つかりました。コイツはお子さんのいらっしゃる方ならおなじみの“しまじろう”ですね。 |
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早速製作 せっかくなので“しまじろう”のシェイプを残すことにしました。頭にコの字のステーを固定してレンズユニットを電池ボックスの端子に配線します。底の部分を押すと胸の赤いLEDが点灯する機能も残してあります。レンズをねじ込むことによってライトがオンになり、焦点の調整もできます。個人的にはマグライトよりも優れたバルブ設計だと思います。(マグも焦点は変えられますが・・)最近流行のLEDタイプよりも奥まったところが見やすい光質です。 |
「コンニチワ、ボクしまじろう炭鉱夫」 「おかげで炭鉱夫として第2の人生を歩むことになったよ。かわいいボクがいればコーヒー野郎も女のコにモテモテだね。でもネオライフには女の子のお客さんが少ないんだ。誰か連れてきてあげてよ、紹介してくれた人にはサブロクマイレージを通常の360倍プレゼントしちゃうよ、これはマジなお願いだよ、みんなヨロシクね」 しかしコイツもすぐに割れちゃいそうだな・・ |
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使用済みコンロッドメタル 右に写っているのが本来のコンロッドメタルの状態ですが、叩いて伸ばして切り込みを入れてコンタクトブレーカーの小さいビス用スパナにしてあります。車載状態ですとブレーカーケース内は非常に狭くて市販の厚手であごの大きなスパナは使いにくいのですが、これならバッチリです。また、メタルは柔らかいので加工も楽ですし、コイツがよれる程力をかけて締めるところではないのでこのくらい柔らかくても必要充分ですね。 |
歯医者さんの道具 以前、お客さんから寄付してもらった歯医者さんの口内鏡が何本かありましたので鏡部分を切り落として先を削って角度を付けたものをホイルシリンダーの溝の汚れ落とし用にしています。歯医者さんのピックなどは一式揃えたくなる魅力がありますね。ここ20年くらいは歯医者に行ってないので最近のはどうか知らないんですが・・おそらく歯医者さんも自分で使いやすい角度を付けられるようにだと思うのですが、先の部分は手でも曲げられるくらいのちょうどよい堅さです。 |
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いろいろ試してみよう グリスの缶はデカいのでいちいち引っぱり出してフタを開けるのはめんどくさいですね。というわけで、髪の毛のブリーチ用の空容器に詰め込んで作業台の上に置いてあります。現在は茶色の容器を使っていますが、いまひとつ気に入らないのでいろいろ用意してあります。意外とケチャップの容器がいいんじゃないかと思っています。柔らかいので押し出しが楽なんじゃないかな?もう少し小さいと尚いいんだけど・・ |
やっぱり旧車整備は工具を曲げたりひっ叩いたりする場面が頻繁にありますからコーヒー野郎、お茶野郎の場合はあんまり立派な工具を大事大事に使うというのも却って効率が悪いという意見で一致しています。また、プラグレンチなどは市販の高級工具より車歳工具のほうがはるかに使いやすくプラグ穴をナメる危険も少ない場合もありますのでセットの工具をバ〜ンと揃えるよりは必要に応じて自分のクルマに適したものや作業の内容によってコツコツ揃えていく方が効率的なのではないでしょうか。大きいセットは使いにくいものや使わないサイズのものなども一緒に買わされちゃいますので勿体ない場合が多いように思います。とはいうものの赤い工具キャビネットへの憧れはあるので負け惜しみといったところが本音かも??? 今回ご紹介した“しまじろうライト”を見たかみさんが「しかし工場もヒマだね〜」と言っていました。一応、仕事用の道具を作ってるんですけどね。息子は「あのしまじろうはボクのだから返してね」などとたわけたことを言っています。全くフザケた連中です。家で出るプラスチックごみの袋の中はいつも息子が漁ってくだらんものを作っているので「なんでもとっておくな!」とかみさんに怒られて渋々捨てております。それをオイラが再び拾って工場などで使っているわけです。みなさんも子供時代に経験しているでしょうが、大事にとっておいたものをお母さんがゴミだと思って捨ててしまった、なんてことが我が家では日常起こっているわけですのでこちらも必死です。ですから工場には、いつかどこかで役に立つだろうと保管してある素材の状態のガラクタが結構あるはずなんですが、結局そんなものをとってあることを忘れてるんで出番がないまま埋もれてたりするんですよね〜。 |