05.8.27  コーヒー娘登場!/燃料センサーの修理<ステップバン>


飲むよ〜、ガブガブのんじゃうよ〜
まずは工場のニュースから。どうです、上の写真。麗しいお嬢さんがコーヒーをたててくれてます。まさに“はきだめに鶴”いや、“コエだめに1億円”といった感じでしょうか。ウンコまみれになっても絶対拾っちゃうよね。この方はオフィスコーヒーサーバーの営業娘、M・Mさんです。しかし、こんな怪しくキタナイ工場によく営業に来るよね。オイラをコーヒー野郎だと知っててのミッションか?しかも地図を見ても到着できない人が多いのに・・・。そうです、あまりにも麗しいお嬢さんなのでまんまと契約しちゃいました。このページを最後まで見ればそんなオイラの気持ちがわかるでしょう。



燃料センサーの修理

今回は千葉県のTさんのステップバンです。燃料残量計が不良で常時からっぽ(エンプティ)を指しているのでいつでもガス欠に気をつけて乗っていたそうですが、先日ついに勘を誤って立ち往生してしまったそうです。これにだいぶ懲りたらしく、いよいよ原因を突き止めて修理することにしました。

メーターが動かない原因ははセンサー、メーター本体、または渡りのハーネスしかないですね。検証した結果、原因はセンサーと判明しました。


タンクを半降ろし

まずはセンサーを取り外す為、ガソリンを抜いてタンクの固定ボルトを外して車体との隙間をつくります。タンクにはエンジンルームへつながるラインや給油口からのジャバラホース、パーキングブレーキのワイヤーなどもからんできますので、各パーツにストレスを与えないように作業します。矢印の部分がセンサーです。

センサー本体

センサーが外れました。矢印部分が“フロート(浮き子)”になっていてガソリンの水位情報をを電気信号に変換してメーターに情報を伝えています。不具合の原因として、フロートのアームがサビなどで固着している場合もありますが、このクルマの場合は外から見た動作は正常です。ということは内部の不具合ですね。

断線してた

燃料センサーは現在では入手が困難なので、現物でなんとか対処することにしました。カシメを外して中をあらためてみますと、矢印部分のニクロム線が断線しています。実際には先に書いた“電気信号どうのこうの”なんて難しいもんではなくニクロムコイルの可変抵抗です。抵抗のコイル部分での断線ですと修理も厄介ですがここならなんとかなりそうです。ただ、髪の毛くらいの線の細さとハンダの乗りにくさのおかげで慎重さを要してしまいます。

テスターにてチェック

無事につながったかどうかテスターで抵抗値をチェックします。上限(F)と下限(E)は矢印の爪を曲げて調整します。今回の場合は接点のアームがくたびれているせいか、上限の時に抵抗がゼロになってしまうのでちょっと調整しました。全く抵抗がないとメーター本体にダメージを喰らいそうな気がしたのですが、そのへんは気持ちの問題ですかね。

 

あとは復旧

心配されていたタンク内部は白い粉は吹いているもののサビやゴミはほとんどなかったので特にコーティング処理は割愛です。おかげでタンク自体も完全に降ろさずに作業できました。センサーから配線されているジョイントのハーネスも正常でしたが、ここのカプラーが悪さをして、再びタンクを降ろすのもバカバカしいので一応新調しました。黄色線が茶色になっちゃったのは勘弁して下さいね。

ドレンワッシャー

タンク内のガソリンを排出する為のボルト部分にはアルミや銅のワッシャーが使われています。これらは柔らかい材質なのでボルトを締め上げると変型して密着するというわけです。基本的には一回使いきりで新品を使わなくてはいけませんが、砥石で段付きをならして再使用します。この方法は何度も使えませんけど。左が使用済みのもの、右が修正したものです。エンジンオイルやミッションオイルのドレンワッシャーも同じ要領です。

ガソリン再注入

イグニッションスイッチをONにしたままガソリンを注いでみます。「おっ、メーターがだんだんあがってくるぞ、」というわけで、無事に結果が出ました。ガソリンを入れてある容器は工場の流し台に使っているものとおんなじアルミ鍋です。実はこの作業用にもうひとつ確保してあるんです。改めて写真でみるとストーブの上にガソリンを入れた鍋を置いているのが恐ろしい気がします。もちろん火はついてませんけど。

ささいな事ですが、機能すべきものが機能するとウレシイですね。オーナーもこんな当たり前の事にひどく感激しています。その様子はご本人のHPでもぜひご覧下さい。とってもキレイなStepVanです。

TさんのHP↓
Hello.step!


* はいはい〜 *

「クルマばっかりイジってないで、アタシの相手もしてよ〜、コーヒー入れてあげるからさっ」
「オイオイ、そんなにたくさん飲めね〜よ、で、でも飲んじゃうか〜・・

どうですか、こんな感じで注いでもらって、それを飲みながらいろんなお話ししちゃったらハンコ押すでしょ。運がよければご来店のみなさんにも注いでくれるかもよ。もちろんこのページへの登場もご本人からの公認取得済みです。掲示板でもおなじみのオーダー家具職人“にょけい”さんはこのとき偶然工場にやってきたのでご相伴にあずかり、一緒に写真も撮ってました。詳しくは“にょけい”さんに聞いて下さい。

家に帰ってカミさんに「あんまりカワイイからコーヒーサーバー契約しちゃったよ」とはしゃいで報告したら「ばかだね〜、まんまとひっかかっちゃって、」とたしなめられました。そこでこの写真を見せてみると「ホントにかわいいね〜、これだったらアタシも契約しちゃうよ!この娘が来たならしょうがないね」だって。やっぱりコイツもバカだ。やりとりをなんとなく聞いていた工場の向いの家のオバサンも同じように「バカだね〜女の子に弱くて・・」とあきれてました。「うるせーっ!オレはコーヒーが飲みたいんだ!」でも良く考えたらほとんど1人しかいないのにおおげさな装置だよね。

オイラも今までは(インスタントまたは缶)コーヒー野郎としてささやかに活動して参りましたが、本日を境に“煎った珈琲豆の粉砕粉の抽出汁野郎”と、ご認識頂きたいと思います。このコーヒーはもちろんみなさんにもご提供しますよ、遠慮なくリクエストして下さい。と、その前にコップがないね〜。

オジサンちょっとはしゃぎ過ぎちゃいました。

抽出汁野郎ブログ
いよいよゴング↓

コーヒー娘登場!/燃料センサーの修理<ステップバンの巻> おわり