05.11.26 やんなきゃならないとこだらけ<水冷Z360きみどり・その3>



 

前回は水回りの惨状を目の当たりにしました。これをみると相当クーラントの管理が悪かったようです。さらに放置期間も長かったのでしょう。調子よくエンジンがかかっていたとしても(調子は悪かったけど)オーバーヒートの恐れはあったでしょうね。そういった意味でも今回はバラして正解だったのではないでしょうか?さて今回も水回りの続きからです。


ウォーターポンプなど

カタチが変わっちゃってるよ

インペラ表面には海岸のフジツボのような固まりがびっしり付着しています。付着というよりサビた部分が隆起しているんですね。シャフト自体のガタも若干ありますので、こうなっちゃったらもちろんオーバーホールです。

インレットマニホールド

EAエンジンのシングルヘッドのマニホールドは中空になっておりウォータージャケット形態になっています。インマニもエンジンブロックの一部としての設計思想というわけです。この中もクーラントの結晶がびっしり。水回りには建築用シーラントが“これでもか”とばかりにキタナく塗られています。

腰下終了、ヘッドの加工を待つ・・

シリンダー

シリンダーが組み上がりました。ウォータージャケット内もきちんとゴミを取って仕上げておきます。オイル漏れによる外側の汚れもヒドかった〜。やれやれ、やっとここまでという感じです。

ヘッド加工の待ちの間に

前回の記事にもあったように、バルブ周辺の修正が必要になったので加工屋さんに発注しました。仕上がりを待つ間に全てのパーツを洗浄して点検分類し、戦闘体勢を整えておきます。

シリンダーヘッド終了

シリンダーヘッド

加工からあがってきたヘッドブロックにインレットマニホールド、カムシャフト、ロッカーアームなどを組み込みます。プーリーを組む時には先に樹脂カバーの装着を忘れずに。ポイント、コンデンサーも見るからに怪しいので新しいものを組み付けます。ブレーカーケース内部部品の組み付けはこの時点でやっておいた方が断然楽に作業できます。これにてシリンダーヘッドはコンプリートです。

やっぱりそう甘くはないね

水回りはたいへんだ

エンジンを車体に搭載して各部の連結、タペット調整などを行ない、いよいよエンジンを始動させる準備です。オイルを入れたまでは良かったのですが水を入れたらご覧の通り、ウォーターポンプのアルミパイプにピンホールがあり水が勢いよく漏れてきました。水浸しになっちゃうので写真なんかとってる場合じゃないんですが・・

キャブも

始動させてみますとキャブも不調のようです。再度取り外して様子を再確認しますと取り付けベースが歪んでいて密着していないようです。これはEAのシングルキャブには非常に多い事例です。取り付け構造上の欠陥だと思いますけど・・ベースの部分をオイルストーン等で平坦にしても一度こうなっちゃうとボディー全体が歪んでますのでアイドルは低い位置では定まらなくなります。バタフライ部分も削れて隙間が出てシャフトにガタがありますし、これではどうにもならないのでできる限り修正できるところまでです。


やるだけやったぞ、がんばったぞオレ!

 
とりあえずエンジンは静かでスムーズですがアイドルはだいたい1400〜1500くらいにしないと落ち着かない状態です、ギリギリ許容範囲ですね、惜しい!ちょっとくやしい!。キャブをさらに突き詰めていくと専門業者に出してボディに合わせてパーツを製作したり削ったりしてもらうしかないんですが、結構な費用がかかりますのでとりあえず今回はここまで。ここまでの作業以外にもスターターモーター、オルタネーターもリビルドしました。通常は使える状態であればそのまま搭載しますが、補器類も含めてどのパーツもそれぞれ問題を抱えたびっくりする状態のクルマでした。次回もこのクルマについて紹介するか別のネタになるか・・いまのところ未定です。なにしろこのクルマは作業の写真だけでも膨大な量なので、なかなか記事としてまとまらないんですよ。

 

 

やんなきゃならないとこだらけ<水冷Z360きみどり・その3>
これにておわりかも・・