07.9.5 蘇れ、スモールベスパ!・その3<ピアジオ・ベスパ>



いよいよ塗るぞ!



さ〜て、下塗りの後、全体を水研ぎして細かい修正を施したらいよいよ本塗りです。狭い工場の中じゃさすがに塗装はムリなのでシャッターを閉めて野外吹きさらしでいきましょう。しかしそれでは天候に左右されちゃいますね。もちろん雨天、強風の場合は中止の予定でしたが、無事作業できましたよ。




調色→ガン吹き

色はアイボリーに

ご本人の希望により、色はアイボリーに決定しました。とはいえ見本があるわけではなくこちらにおまかせなので、ただアイボリーと言っても安っぽくならないようにイイ感じに調色してやります。ベースの白に赤、黄色、黒を微妙に混ぜ合わせました。

本塗り完了

というわけで、本塗りが完了しました。ちょっと風もあり、陽も暮れかかっていましたが、イイ感じに塗れたようです。これでやっと一段落。頃合いを見計らってマスキングを剥がして工場内に移動しました。




パーツの組み付け

各パーツを組み付ける

わくわくしながらパーツを組み付けていく作業は楽しいもんですね。シートやテールレンズ、ホーンなど、ただ取り付けるだけの部分はどうってことないのですが、作業の8割はライトケースまわり。通常の単車の場合もライトケース内に配線があるのは当たり前ですが、ベスパの場合、ハンドルレバーの機構や各ワイヤー類なども狭苦しいライトケースの中で複雑かつ巧妙にアッセンブルしなくてはならないので非常に厄介です。しかも塗りたて、キズを付けたくないですしね〜。


仕上げの筆さし

これも楽しい!

ギアシフトレバーの刻印部分に色を入れてやりましょう。何色にするか迷った挙げ句、赤にしてみました。プラモデルの仕上げの要領で、くぼみの部分に厚めに塗料を塗って乾き切らないタイミングでそっと拭き取れば完成です。これも楽しい作業ですね。




キーシリンダー取り付け→終了〜

キーシリンダーを取り付ける

このベスパはハンドルロックキーが欠品でしたので新しく用意したシリンダーを装着しました。元々はネイマン製のシリンダーですが、最近は台湾製の安価なシリンダーが互換します。ちなみにキーはハンドルロックのみでメインキー(IGキー)はありません。そのまんまキックを踏めば始動し、止める時はキルスイッチを使う仕組みになっています。

完成!

完成したのでちょこちょこ走り回ってワイヤーなど各部を調整したら完成です。よく「写真だとキレイに見える」と言いますが、もちろんホントにキレイでビカビカですよ。


そして納車も完了!


仲睦まじいこの家族が新オーナー


というわけで、納車当日は家族3人でライフで登場して、帰りはダンナさんがベスパ、奥さん息子さんはライフで帰るというプラン。記念撮影の写真もいい感じに撮れてますね。さて、実際にはメインで乗るのが奥さんとのこと。果たして大丈夫なのかね?バッチリ練習して工場くらいまでは走ってこれるようになっといて下さい。ハイ、ありがとうございました〜!


蘇れ、スモールベスパ!・その3<ピアジオ・ベスパ>
おわり