07.9.30 困った時の小ネタ集<いろんな不具合>



困ったですね〜、ここに紹介するネタがない!いやいや、ネタ写真は沢山あるんですが、今まで紹介したものと同じようなものばっかりなんですね〜。なんてったってエヌ系とライフ系しか扱ってないですからネタも尽きるよね。というわけで、困った時の小ネタ集です。



ヘッドガスケットが抜けた?!<水冷Z>

あやしいあやしい・・

水冷のZです。とっても吹けが悪いとのこと。スロットルをあおるとラジエターのサブタンクからポコポコと気泡が出ています。本来、燃焼室、圧縮部分(オイルガまわっている部分)と冷却水のラインは完全に遮断されていなければなりません。ラジエターキャップを開けてみると裏側にオイルが付着しています、これはやばいですね〜。


そしてクーラントは・・

キャップを見る限り相当にあやしいですね〜、クーラントを抜いてみるとやっぱり油が混じってます。オーバーホール直後とかですと、組み付け時の油なんかが残ってることもありますけど、このクルマの場合、ヘッドガスケット不良でほぼ確定ですね。

ヘッドガスケットの状態

というわけで、シリンダーヘッドを降ろしてヘッドガスケットを点検してみましたところ、ボアのリング部分に亀裂が入っています。ここから水のラインとじわじわつながってしまったのでしょう。このくらいだったらなんとかエンジンはかかっちゃうんですけど、水を飲み込んでるままだと余計なところがぶっ壊れちゃいます。このリングが完全に破断しちゃうと爆発しなくなります。




ウインカーレバーが戻らない<ライフ>

レバー金物部分の不具合

これはライフです。ウインカーレバーがオートキャンセルしないとのこと。左右どちらかだけ戻らない場合はハンドルボスの取り付け角度不良も考えられますが、このクルマの場合、レバー自体もプラプラしてます。ステアリングを外して目視してみますとレバー末端の金物部品が割れちゃってますので、溶接補修して角度などを修正して完了です。




なんとなく不調<ステップバン>

ブレーカーケース内の不具合

アイドルもまずまず安定、朝イチのかかりも悪くない、だけど、回転のあがりが重たい(シャープじゃない)高回転まで吹けあがらないなどの場合、点火まわりの不具合も考えられます。コンタクトブレーカーのポイント当たり面、ポイントのコード被覆もよく点検してみましょう。

犯人はコイツか!

どうやら進角していない症状のようです。ブレーカーケース内のパーツを順番に取り出してしていきますと、スパークアドバンサーとアドバンサーのカムが固着しています。(写真左)サビもひどいですね〜。ここが動かない為に進角しないというワケでした。この2つは右写真のように組み付けられていて、回転方向に自由に動くしくみになっていますので、サビを取り除いて少々のグリスを塗って再度組み付けます。組み付ける時ははめ込み位置に注意です。




おつかれさまです


陸送屋さんが書いたと思われる注意書き


遠方より整備依頼で送られてきたエヌのダッシュボードには陸送屋さんが書いたと思われる注意書きがいっぱい貼ってありました。これだけ気を使っていただけると助かります。中継基地に到着するたんびにいろんな人が運転するもんね〜。みんな緊張しながらおそるおそる動かしてるんだろうな〜、「おつかれさんです!」

次回からは開き直って焼き直しのネタも採用することにしようかな。
それではまたお目にかかりましょう。ごきげんよう、さようなら。


困った時の小ネタ集<いろんな不具合>
おわり