07.12.20 状態不明!ゴールはどこに?・その4<バモスホンダ>



ゴールが見えたかと思いきや・・



前回でマスターを含めたブレーキ周辺の作業がようやく終了したので、フルードを流し込んでエア抜きをしました。ひと通りエアを抜いた後、「万が一のこともあるしな」と、力任せに思いっきりペダルを踏み込んでみたら“パシッ”という音と共にベダルが床まで潜り込んでしまいました。そうです、このはじける音は、ヤル気を萎えさせる破滅の音だったのです。でも、そうも言ってられませんね。




想定内?外?

パイプが裂けた!

おそるおそる下回りを覗いてみると左前輪付近に液体が滴り落ちています。信じたくはないが、どう考えてもブレーキフルードですね。裂けたのは三つ又ジョイントから左前輪に渡っているパイプのようです。マスター付近のパイプもサビが酷くてイヤな予感はしてたんですけどね。これじゃあ危なくて乗れたもんじゃないので、オーナーに連絡を入れてブレーキパイプは全て新調させてもらうことにしました。


ブレーキパイプ製作

パイプの脱着はひじょ〜にタイヘン

パイプを造り替えるにしても、脱着しなくてはいけませんね。ブレーキパイプは車両製造時に最初の方の工程で装着されているようで、いろんなものをよけながら外すのが大変です。外す時はある程度こじったりムリをかけたりできますが、装着時はそうもいきませんので、前から後ろに渡っている一番長いパイプは製作時に中央付近でジョイントの2分割にしました。それでも各部をかわしながらくぐらせて装着するのはやっかいな作業です。



やっと電装

電装は大元から点検

ようやく走って止まれるメドがついたので、いよいよ電装作業に辿り着きました。ひととおりチェックしましたが、ワイパー以外はランプ類も含めて全て不動です。まずはヒューズボックスの端子磨きをせっせと行い、ガラス管ヒューズを全て交換したところ、ブレーキランプやナンバー灯などはとりあえず復活しました。

どこもかしこもサビだらけ

ヘッドライトの端子を磨こうとライトリムを外そうと思ったらこれまたサビによる固着がヒドイ!こんな奥まったところが折れちゃうとそれこそ面倒なので少しづつ折らないように抜いてやりました。で、ヘッドライトの端子を磨いてもライトはつきません。もちろんバルブ自体が生きていることは確認しましたよ。


スイッチ周りを疑ってみる

ライトスイッチの分解

もうこうなったらスイッチしかないですね。ライトスイッチを外そうにもノブを止めている小さいビスがナメちゃってますのでドリルでもみ取りました。ウインカーのリレーも機能していないことが確認できたので交換です。それにしても配線がみんな赤く塗られてるので、ややこしいです。ブレーキフルードのカップまで赤く塗られています。

ホーンボタンもサクサク

続いてホーンです。ホーンボタンは丸印のところの爪部分にビスで止められていますが、腐蝕してサクサクなので全てあっけなくもげてしまいました。ステアリングを外して接点を磨いて、ウインカースイッチ周りもグリスを注した後、ホーンボタンは長めの木ビスでウレタン部分に直接ねじ込んでとりあえずという感じで止めておきました。



はやく太陽の下に出たいよ〜」



ウルトラマンもそうだけど、
目玉が光ると生き返った感じがするよね

いよいよもう少し!、あとは右のミラーの鏡がなかったり、スペアタイヤがパンクしてたり、まだまだこまごました作業は多いですが、なんとか車検を受けれるところまでこぎ着けました。でも油断は禁物、安堵の日はまだまだやってこないんですね〜


状態不明!ゴールはどこに?・その4<バモスホンダ>
まだまだいっちゃいましょう・・その5につづく