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いよいよ完結編 |
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残りのエンジンパーツを組む |
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ピストン表面処理 今回のエヌも大きなピストンを入れて排気量をアップするわけですが、バルブのリセスを切ってトップの部分は表面処理を施してみました。(灰色の部分)このピストンももちろん中古品です。決して状態は悪くはなかったのですが、この加工を施すことにより、極わずかですが外周とリング溝を太らせることができますので中古ピストンを使う場合は非常に効果的です。また、硬度が格段に増すので耐久性を高める効果もあります。 |
ヘッドガスケット ヘッドガスケットはボア径を合わせた銅の一枚モノを製作しました。これはネオライフのオリジナルです。全体を金属にすることによりシリンダーとヘッドの熱交換率が高まり、排気量をアップした車両には特に最適ではないかと思います。(もちろんノーマルでも効果あり)切り出した銅板に熱処理を加えて適度な柔らかさを与えていますのでなじみも良好、ボアの部分にはツバ出し加工を施して圧縮漏れを防ぐ構造になっています。また、再利用も可能です。 |
シリンダーヘッドの修正 |
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バルブ周り バルブガイドは全て製作し打ち直しました。バルブとバルブシートは再カットです。カットしたバルブシートの当たり面のシャープな美しさ(矢印)が加工屋さんのウデの見せ所ではないでしょうか。このくらい美しく切ってもらうと、バルブを当てた時に“カポッ、カポッ”といかにも気密が保たれているという感じの気持ちのよい音がしますよ。 |
プラグ穴 エヌは(ライフも)プラグを差し込みにくく、また、アルミヘッドなのでねじ山をダメにしてしまうことが多いですね。このクルマの場合、プラグ穴は生きてはいましたが、こういう機会にあらかじめリコイル加工を施しておくと万全ですね。プラグは長いことつけっぱなしにしておくと外す時に渋い場合があるので、時々は外してみることもかじり防止になると思いますよ。 |
ダッシュボードの交換 |
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つじつま合わせ |
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メーター裏配線 で、角メーターと丸メーターでは案の定、配線の構成やカプラーの形も違います。さらに、新しいダッシュへは電子式タコメーターを組み込む都合もあり、美しくまとめる為にハーネスはつじつまをあわせて製作して引き直しました。キーシリンダーも位置が遠くなってしまったのでハーネスをストレッチしました。 |
取り付け位置も・・ ハーネスも完成し、いよいよ車体への取り付けですが、これまたそのままボルトオンというわけにはいきません。取り付け穴の位置が全く合わないので溶接によりステーを製作して、なんとかつじつまを合わせてやりました。ぐらぐらしてたり隙間が空いていることにより、走行中に共鳴するのがイヤなので何度も何度も修正を加えました。 |
これにて完成 |
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久々にオーナーの元へ |
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エンジンをOHした場合、キャブの分解清掃や点火周りも含めてトータルで作業させてもらってます。そのあたりも全て終了したので、楽しみだった試乗をしてみました。もちろん結果は上々です。エヌも本来はこんなに静かなエンジンなんだな〜と実感できました。腰下まで手を入れたかいがあったというものです。オーナーがいろんな作業をさせてくれたのが一番大きな要因ですよね。そして、納車の日には「エンジンがフレッシュなうちに」とマイクロロンを注入し、静かなエンジン音とともに夜の奥多摩へ消えて行きました。(マイクロロンは注入したらすぐに30kmほど走行しなくてはならない)納車からすでに月日が経ちましたが、その後も絶好調とのことです。改めてよかったよかった・・ |
時間と手間をたっぷりと・その3<N360> おわり |