09.1.31 ツインキャブに積み換えちゃおう・その1<ステップバン>




さらば!シングルキャブ



今までノーマルルックスにこだわってコツコツと仕上げてきたPくんのステップバン。伴侶もできて二人で乗ることも増えたし、「モアパワーを、」ということで、ツインキャブ仕様に改造する野望を心に秘めていたのでありました。あとはその時期。これまたコツコツとパーツを集めては工場に持ち込んで着々と準備をしていたのでありますが、クラッチ周りから異音が発生したのを機会にいよいよ作業に着手致しました。




まずはシリンダーヘッド

中古で買ってきたヘッドの状態は?

クルマを預かる前に、中古で入手したヘッドとキャブを預かって、状態を確認しつつリビルドしておく事にしました。ヘッドは外見はそんなに悪くなさそうです。ヘッドカバーの裏側はこんなありさまですけど。たぶん逆さまにして保管してあったんじゃないでしょうか?洗ってもきれいにならなかったのでヘッドカバーだけは現在のエンジンのものを使用しましょう。

心配なのはバルブまわり

実働エンジンのモノもそうですけど、エンジンバラしでいつも一番気を使うのはバルブまわりの状態ですね。なかでもやっかいなバルブガイドは良好でしたのでホッとしましたが、丸印のあたりの腐食がちょっと目をつぶれないレベル、冷却水のラインですね。矢印部分のシートはバルブのサビが移っちゃって虫食いがあるので、やっぱり加工修正が必要ですね。



キャブの様子はどうかな?

キャブも分解

ヘッドが加工屋さんに行っている間にキャブも内部をあらためておきます。中古キャブはそのままではおっかないですからね〜。ジェット周りのゴミや腐食などは若干ありましたが、一応欠品も無く、これならいけそうかな?もちろん、固まってしまっている加速ポンプダイヤフラムと各部のOリングなどは全て交換しますよ。

中古キャブの恐怖

オークションなどで入手したという中古キャブをいままで随分バラしてきましたが、いざ開けてみるとそのまま使えるというのはやっぱり少ないですね。もちろん、OH前提で売買しているようなのでOKなんですが、キャブには内部パーツの組み合わせが無数にあるので、ほかの個体からジェットやニードルなどを持ってきて組み合わせた場合など、どんなにいじくっても調子がでないことがあるので、全て確認せざるを得ないですね、






ヘッドの加工があがってきた!

ヘッド面研その他

水回りの腐食があった部分を取り除くため、面は最小限研摩です。ほんのすこ〜しクレーターも残ってますが、このくらいなら問題ないでしょう。バルブシートは4カ所ともシートカット、それに合わせてバルブもフェース研摩を施しました。ヘッドを精度よくきっちり整えておくと、とっても静かなエンジンに仕上がります。



これで準備は整った

ほぼ準備は整った

加工から戻ってきたヘッドにカムなどを組み込み、キャブも組み立てが終わったので、これでだいたい準備は整いましたね。ヘッドのポイント周りとかプーリーとかは現車のものを使う予定です。

キャブに赤い印があるのは意味ありません。ここにはオーナーの名字が書いてあります。この時期、同時に数台のキャブOH依頼があったので、どれが誰のだかわかんなくならないように一台一台名前を書いておりました。

あと、左の端っこに写っているラジオペンチ。もしかしてどなたかのクルマに置き忘れてないでしょうか?どこ探しても見当たらないのです。安もんだけど気に入ってたのに〜

サーモケース

Pくんが用意してきたシリンダーヘッドにはサーモケースがついていなかったので、こちらの手持ちのものを用意しました。これもバッチリ洗って準備完了。

エアクリーナーケースはPくんが塗装して用意してくるそうです。あと必要なものはなんだっけ・・・まあ、作業を進めていくうちに思い出すでしょう。






次回はいよいよ車体が登場!



「おっと、わすれちゃならねぇ、テンションロッド」

今回は準備の段階をレポートしました。次回はいよいよクルマ本体が登場してヘッドの乗せ替え作業となる訳です。ヘッドの載せ替えだけならそのまんま交換すればいいだけなんですが、クラッチ周りの点検もあるのでシリンダーも降ろしちゃいます。詳しくは次回ね。


ツインキャブに積み換えちゃおう<ステップバン>
その2につづく・・