09.4.15 つくりものいろいろ




思案中・・



壊れていて使えないもの、部品が手に入らないもの、たったひとつそんなパーツがあるだけで作業が完了しないなんてことがありますね。とにかく、なんとか機能させてオーナーにクルマを返さないことには先に進まないので、中古パーツが見つかるのを待つよりも、なりふりかまわずでっち上げてしまうのでした。「さ〜て、どうしてくれようかね〜」とまずは作戦を練らなくてはね・・こんなポーズで固まっていることが多いこのごろです。




クルマに乗り込めない

ドアノブの不具合

このライフは運転席ドアノブがグラグラ。外から扉を開けることができなくなっています。この状態で、ついつい扉を閉めてしまうとキー閉じ込め状態になって乗り込めなくなってしまいます。ドア内張をはがしてメカ部分を確認してみると矢印の部分についているはずのロッドが折れてなくなっちゃってます。

ロッドの製作

ドアノブとリンクさせる為のロッドを製作しました。(みどりっぽい針金)普通の針金だと曲がったっきり元に戻らなくなるのでちょっとバネ鋼っぽい張りのある材質で製作です。また、ノブに組み込まれているリターンのバネも腐って無くなっていたので、ロッドを突っ張らせて張りを持たせることにより対処しました。






クォーターガラスのバックル

これもよく折れちゃいますね

ライフ2ドアやバン、ワゴンなどの後ろガラスをロックするバックルはレバーが樹脂なので割れてしまうことが多々あります。さすがにこんな形状のものはホームセンターなどで代用品が見つかる訳もないのでアルミの材を使って製作です。



ふたつの機能を持たせる

閉めているとき

閉めている時は“ガチッ”と固定されて、ガラスがパタパタしないように、ほどほどの力でロックされていなければいけません。

開いているとき

で、開いている時は“パタッ”と倒れてこないように“つっかい棒”の役割を果たさなくてはならないのです。よく考えられている仕組みで感心なのですが、調整しながらつくるのはめんどくさいです。






空冷Zのスタビライザーブッシュ

デッドストックはダメだね

空冷Zやエヌのタウンなどのスタビのブッシュはゴムなのかプラなのか・・なんとも言えない材質になっちゃってますね。オーナーが持っていた当時モノの新品もこの通り、取り付けようと開いたら簡単に砕けちゃいました。ゴムや樹脂のデッドストックはやっぱりダメダメですな〜。

ゴムの塊から削り出す

なんとも代用品を見つけにくい形状なので、ゴムの塊から根気よく削り出すことにしました。写真はまだ作業途中です。このブッシュは左右があるので、もう一個はミラーリングで製作。






エヌのキーシリンダー



エヌのキーシリンダーがグラグラになっちゃって、カニの脚みたいにキーと一緒に身がズルズルと出てきちゃいます。一番奥のストッパーのプレートがへたってしまっているのが原因のようですので、鉄板を切り出してヤスリでチマチマと形を整えたプレートを組み込んでおきました。

こうしてネタを並べてみるとすべて手作業。旋盤とか、諸々の工作機械が欲しいですな〜。


つくりものいろいろ
<おわり>