|
|
どんどん分解 |
|
|
フロントはディスク仕様 |
|
困ったな〜 フロントはディスクブレーキなのにマスターバッグがついていません。どうやら英国仕様は元々そういうもんらしいです。キャリパーの様子を見てみると外側のパッドには意図不明な針金がついているし、矢印のピンは抜けかけています。走行中にピンが抜けちゃったらパッドもどっかへ飛んでっちゃうし、それこそ一大事だよね。 |
ディスクローター ディスクローターもサビによる虫喰いがヒドイ。接触面積が稼げないばかりか、ヤスリみたいな効果でパッドがどんどん減っちゃうかも?軽微なサビなら表面研磨でいけちゃいますが、これだけクレーターが深いと切削加工が必要です。前オーナーのときによっぽど長いこと動かしてなかった風です。 |
キャリパーを分解してみたら・・ |
|
パッドのピン ディスクキャリパーを分解してみると、パッドを貫通しているガイドのピンは4本ともストッパーのクリップが無く(それらしき針金は役目を果たしていなかった)手で引っ張るとするすると抜けてしまうというありさま。矢印箇所のピンは途中で折れていて先端が穴の中に残っている状態でしたが、ドリルで新たに掘り直して対処しました。 |
ピン製作 ピンはどれも腐食や曲がりがあるので作り直すことにしました。ちょうど良い径の丸棒がなかなか見つからず、どこかで作ってもらうかと思っていた矢先に意外なジャンルのコーナーでようやく発見!。そう、ご覧の通り大工さんが使うアレです。首のところに抜け止めのクリップ用の穴を空けて、長さを合わせて切り詰めれば完成、ドンピシャです。 |
フレッシュなパッドとローターを組む |
|
ローターは研摩、パッドは製作 パッドはオーナーが持ち込んだモノもあったんですが、4枚揃わなかったので1台分まとめて製作しました。ローターも最小限度で削ってツルツルの状態に復活。黄色く見えるのは錆び止めのニス、組み込む直前に洗油で洗い落とします。 |
フロントブレーキ完成 これにてようやく完成。矢印のパッドを押さえるクリップも片側1個づつつしか付いていなかったので、バネ鋼をチマチマぐいぐい曲げて製作しました。これでパッドがずれたりシャフトが抜けることもないし、本来の機能を果たす状態に戻ったのできちんと制動するはずです。 |
リアブレーキも全分解 |
|
ピストンはもちろんサビサビ リアブレーキのピストンも予想通りサビサビですね。片側は完全固着、もう一方はかろうじてピストンは動いているものの、シリンダーがスライドしない状態でした。ドラム内部とバックプレートのサビもかなりのもんです。 |
バックプレートごと シリンダー裏側のクリップを外したいのですが、狭い上にサビがひどくて・・こうなったらバックプレートを外した方が手っ取り早い・・・と始めたらブレーキパイプは外れないし、おまけにバックプレート固定のボルトが固着してて・・ここまで分解するのにひと苦労でした。 |
ココも動きがわる〜い |
|
と、今回は前後のブレーキを分解修理してみました。最後の仕上げはサイドブレーキの調整ですが、すご〜く戻りの動きが渋いのです。リンケージ稼働部分をのぞいてみるとサビの上からシャーシブラックがべっとりで、これじゃあ動きが悪くて当たり前ですな。さらに矢印の部分もワイヤーが塗膜で太っちゃってガイドの部分で引っかかってるありさまでした。めんどくせ〜。 シャーシブラックが嫌いだ〜!<N600・GB仕様> その3につづく・・ |