09.7.3 シャーシブラックが嫌いだ〜!・その3<N600・GB仕様>




今回は最終回〜



さてさてさて、今回でこのレポートも最終回を迎えます。各部の作業が終わったら車検を取得するわけですが、ひっさしぶりの普通車の車検だったので、書類などでちょっと戸惑ってしまいました。普通車の場合、最近は検査予約もインターネットでできちゃったりするんだね。それさえも知らなかったわけで・・・オレってシロウト同然じゃん。



エキゾーストパイプの状態

全体にグサグサ

事前にオーナーからも申告がありましたが、エキゾーストは全体にグッサグサです。タイコのジョイント部分(丸印)は前作業者の苦労の跡が、エキパイの第一ジョイント部分もマフラーパテがモリモリというありさまです。

中間タイコ

中間タイコの後ろのパイプ部分です。かろうじでアルミテープで保たせてある状態。マフラー全体が外れたと同時にまっぷたつに折れてしまいました。こんなんじゃ使えるところがほとんどないね〜。



社外品のステンマフラーを使おう

サブロク用のステンレスマフラー

オーナーがサブロクで使っていたという社外品のステンレスマフラーが一式積んでありましたので、これを利用することにしました。中間パイプと、タイコは問題無く使えそうですが、問題はエキパイ、第一パイプですね。シリンダー高さ、取り回し方が360用と600用では違うので、第一パイプだけは元々のものを使用するしかないですね。しかし、ジョイント部分のパイプ径が合わないのです(矢印)

やっぱり要加工でした

パイプジョイント部は切り詰めて内径の合うパイプを溶接することによりつじつまを合わせました(矢印)。また、第一パイプは穴の空いていたところを補修してあります。そして、このステンマフラー、ちょっとしか使っていないとのことでしたが、ふた又の部分が裂けていましたので、そこも溶接補修しておきました。



タイコの固定

タイコを吊るステーを製作

おかげさまでステンレスマフラーはうまいこと車体に取り付けられたのですが、タイコを固定するステーのボルト穴の位置が全く合いませんでした。というわけで、写真のようにスタッドボルトを立てたステーを製作。

取り付けはこんな感じ

車体側、タイコ側共にボルトを1本づつしか使用できないので、クルッと回って位置がずれないようにこんな形状にしてみたわけなのです。ステーの折り曲げ部分とスタッドボルトで車体側のステーを挟み込んでずれを防止しています。




キャブレターの分解

ソレノイドバルブがダメだ!

キャブレターも分解して内部洗浄、各部の点検、調整を行います。びっくりしたのはソレノイドバルブのニードルの曲がり。「こんなもん曲がる?」そう、これは曲がっちゃったんじゃなくて意識的に曲げてあったのです。

ソレノイド廃止!

なんで曲げてあったかというと、断線により電源を入れても動作しないからのようです。こいつが引っ込まないとキャブにガソリンが送り込めないので、通路を閉じてしまわないように曲げたんですね。なんと大胆な発想!でも、こんなんじゃ気分が悪いのでメクラ蓋を製作してソレノイドは外してしまいましょう。




「実はオレも愛用してますよ、シャシブラ」



「仲が良い故の悪口か・・」

やっぱり600はパワーがありますね。回転を上げなくても進んでいくからか、静かなようにも思えちゃったりして。

で、このシリーズでは「シャーシブラックが嫌いだ!」などと、過激なタイトルをつけてしまいましたが、実はオレもちょくちょく使っています。塗りやすく塗膜も厚いので、ライフ系のオイルパンやNのサブフレームなどガンガン塗っちゃいます。結局、何が言いたいかというと、どんな作業でも当てはまると思うんですが、ひと手間かかったとしても、適した材料を適した部分に適度に使用するということですね。「だからお願い、ボルトやゴムには決して吹き付けないで〜」ということで、おわりです。


シャーシブラックが嫌いだ〜!<N600・GB仕様>
おわり