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はじまりはじまり〜 |
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まずは分解して原因を・・ |
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分解前に・・ 分解前に上死点を出そうとして気がついた。カムチェーンが1コマずれています。しかも大きいピストンが入っているエンジンなので、ここが間違っているおかげで余計にヒドいことになったりしているのでした。 |
ピストンの頭 左側ピストンはシリンダーと一緒に抜けてしまいました。そうです、コンロッドのビッグエンドが割れてしまって、フリーの状態です。矢印部分には激しくバルブとぶつかった跡がありますし、外周にはシリンダーヘッドをぶつかった跡もあります。このピストンだと450ccくらいかな? |
ヘッドはどうかな |
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右側のピストン 右側のピストンも随分とぶつかった跡があります。デカすぎる流用ピストンによる爆発のパワーにコンロッドが耐えられず、大腿部にガタが発生した上に、カムチェーンのかけ間違いによるバルブとピストンの干渉がぶっ壊れた原因といったところでしょうかね〜?。ピストン、コンロッド以外にも全体にとってもくたびれ感のあるエンジンです。 |
燃焼室の状態は・・ 左側エキゾーストバルブは外周がつるつるになってます。ピストンとぶつかる範囲は一部だけですが、バルブの自転により全周くまなく当たったということです。また、燃焼室の外周もピストンが当たっていたらしく激しく変形しています。しばらくの間いろんなところがぶつかりながら動いていたんですね。結構な異音が発生していたものと思います。 |
うわ〜、スゲェ、 |
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だいたいわかりましたので・・ |
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シリンダーも割れてる シリンダーもスカート部分が割れてしまいました。フリーになったコンロッドがぶつかったんでしょうね〜。しかし、いろんなところにことごとくダメージが・・・エンジンブローってホントに怖いよね〜。 |
とにかく降ろしましょう ここまでバラしてだいたいの様子はわかりましたので、エンジンはもう降ろしちゃいましょう。エンジンを降ろすときにはエキゾーストパイプが素直に抜けるかどうかが大きなカギとなりますね。困った仕組みのクルマだよ・・ |
次回はクランクケース割りで〜す |
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今回はオーナー立ち会いのもと、シリンダーまでを分解して様子を見てみました。状態を見ながら「さて、どうする?」と話し合った結果、クランクケース分解を含むフルコースでエンジンリフレッシュ作業をすることになりました。次回はクランクケースを分解してパーツの状態を確認しながら作業の方法を探っていきましょう。ではではまた次回。 とことんやんなきゃダメみたい<N360・タイプ3> その2につづく・・ |