10.3.1 こんなクルマがあったんだね〜・その2<空冷Z・AT>




オレンジ色だね〜


さてさてさて、苦労のしっぱなしだったブレーキ周りもようやく一段落したので、エンジンの調子も整えて車検に望む前に他のポイントも一通りチェックしなくては、と各部を点検し始めたらボロボロとアラが出てきちゃったんですね〜



スタビライザーのブッシュ

無くなっちゃってる

空冷Zはエヌのタウンと同じようにフロントの足回りにスタビライザーを備えているのですが、フレームとの結合部分に入っているはずのブッシュが跡形もなく無くなっちゃっています(写真左矢印部分)ほとんどの場合、経年劣化でカチコチに固まっているんですが、コイツの場合は固まったものが砕けてどこかへ吹っ飛んでいっちゃったみたいです。これではガッコンガッコンとぶつかっちゃって乗り心地もいいわけないですよね。

このパーツももちろんメーカー製廃ですのでゴムの塊から切り出し、削り出しで製作し、右の写真のごとく組み込みました。




インヒビタースイッチ

バックランプが点かない

ここは最初から「おかしいな」と思っていたんです。オートマの場合は安全のためセレクターがP(パーキング)もしくはN(ニュートラル)の位置じゃないとスターターが始動しないはずなんですが、コイツはどの位置でもスターターが回っていたんです。で、バックランプも点灯しない。もちろんバルブは生きてます。ということはセレクターレバーに組み込まれているインヒビタースイッチが怪しいというわけです。

やっぱりスイッチが犯人!

インヒビタースイッチはスターター用とリバース用の2つが組み込まれています。セレクターレバーのケースをを分解してスイッチ(矢印)を見てみたら案の定でした。どちらも固着して引っ込んだままになってます。どうやらスターター用は常時オンの状態、(セレクターがどの位置でもスタートできる)リバースはオンになりきらない微妙な位置で固着していたようです。



スイッチの観察

スイッチ本体の修理

ちょっとやそっとじゃ固着がはがれそうになかったので車体から取り外してじっくりと作業します。フリーの状態では写真のようにバネの力で中央の芯が飛び出していなくてはなりません。どうやら原因はグリスの固形化のようです。引っ込んだところはペンチでもつかめないのでブレーキクリーナーなどで少しずつ溶かして芯を引きずり出し、スムーズに戻るようになるまで芯を押し続けます。気の済むまで押し続け、多分各1000回ずつくらいは押したでしょう。気がついたら深夜になってましたので。

正常な状態はこんな感じ

スムーズに動くようになったスイッチを組み込むとこんな感じになります。上側がリバースのスイッチ、下がスターターのスイッチです。セレクターレバーとスイッチ上の突起のある金属板が連動しており、走行モードをセレクトしたときに突起の部分がスイッチを押し込むというカラクリなのです。




その他のマイナートラブル

燃料センサー

ダッシュボードパネル内の燃料メーターが作動しません。ハーネスを直結してみるとメーターの針は動きます。ということはセンサーが犯人です。分解してみたらフローとアーム可動部分がおかしくなっていました。Zはセンサーの取り外しにタンク自体を脱着する必要がなく、リアハッチを開ければ作業できるので楽ですね。

ウインドウォッシャーのモーター

ウォッシャー液の吐出口の首がもげてしまっています。(矢印)このモーターは驚く程造りがチープです。のワリにはいい値段するので、分解するたびにあまりの安っぽさにちょっと腹が立ちます。この首も折れることが少なくなく、これだけで使えなくなるのもしゃくなので内径のぴったり合うパイプを差し込んでまだまだとことん働いてもらいます。




おわり〜


「キャブ不調の原因はフロートの逆組でした」

ひと通り整備が終了しました。さあ、お楽しみの走行フィーリングです。さすがにこの時代のオートマ、しかもサブロクだからね〜、一体どんなもんかと言いますと、みなさんの予想通り、出足はドロ〜ッとかったるいです。でも3500〜4000回転くらいから上かな、マニュアルのエヌの3速で引っ張る時と同じようなパワー感と加速が感じられますよ。ついつい「お〜、これこれ、エヌの加速だよ!」と笑ってしまいます。少なくともライフ系のオートマよりはスロットルにスピードがついてきますね。いや〜、こりゃぁ楽しめますな〜。というわけで、無事に群馬へ帰っていきました。「遠いところどうもです、ありがとうございました!」


こんなクルマがあったんだね〜!<空冷Z・AT>
おわり