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コラムセレクターなのだ! |
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ありえないおはなし |
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ピストンの状態 |
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エンジン組み立て準備 |
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パーツの洗浄(よく見ると空冷パーツも混じってるな〜) エンジンオーバーホールの作業においてパーツの洗いが時間的にかなりの比率を占めることになります。エンジンやキャブレターなどメカ部分の構成パーツ(特にアルミパーツ)にブラストサンドを打ちつけるなど(個人的には)もってのほかだと思っているので、洗油とカーボン分解液でとにかく根気よく洗い上げます。汚れやサビ落しの為のサンドブラストは洗っても絶対に細かい砂が残るだろうし、はめ合い部分なんかがおかしくなっちゃう危険もないとは言えないですよね。見た目にもブラスト処理のアルミ肌は不自然だし・・・でも、ショットピーニングみたいな表面処理の為のブラストは大賛成ですよ。 |
パッキンとかも用意して・・ 組み立てはじめてノッてきたときに気をそがれたくないので、もちろんパッキン類もバッチリ用意しておきます。昔はアスベストが混入された素材でしたが、現在では代替アスベストなるものが使われているらしいです。ライターであぶっても簡単に火がつかないほど難燃性です。切れ端は“燃やせないゴミ”として捨てています。その他、ヘッドガスケットや新しいウエス、組み付け用のオイルやグリスなども用意して、道具の汚れをきれいに取り除いたら準備完了、いよいよお楽しみのエンジン組み立てです。 |
コレでもう大丈夫でしょう |
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シリンダー完成 ぶっ飛んでいたバランサーのドリブンスプロケットはメーカー製廃になってしまったので、中古の良品を使って組み立てました。ネオライフではこのスプロケットを製作中なんですが、試作の段階でちょっとつまづいてます。ゴムと金属の複合はやっぱり一筋縄ではいかないですね。完成までもう少々お待ちください。オイルスラッジがびっしりだったシリンダーの内壁やオイルパンもすっきりきれいになりました。 |
シリンダーヘッド完成 なんだかんだと問題のあったシリンダーヘッドもロッカーアームを全て交換しました。ロッカーアームを抜くには固定の為にポンチを打ってあるぶっといシャフトを抜かなくてはならないので面倒ですね。シャフトにはわざわざヘッドボルトの逃げが切ってあったりしますが、この狭いスペースに各パーツを組み込む為の苦肉の策なのかもしれません。整備士の立場からするとめんどくさい仕組みなんですね〜。 |
ラストスパ〜ト |
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エンジンを積む エンジンを積む場合はシリンダーを先に積んでおいて後からヘッドを載せる場合と、シリンダーとヘッドを合体させてコンプリートしてからエンジンルームに戻す場合があります。別にケースバイケースで手順が違う訳ではなく、そのときの気分次第です。写真を改めて見てみると、このクルマの場合は全部組み立ててから載せたようですね。 |
最後にホイールベアリング 特についでの作業という訳ではないんですが、ホイールベアリングの交換も行いました。ここには写っていませんが、オートマとマニュアルではドライブシャフトのインボード側のジョイントに違いがあります。オートマの方が太くて丈夫な造りですが、どちらにも取り付け可能です。それにしても8のシングルナンバー、貴重ですね〜。 |
車道へ復帰! |
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今のオーナーになる前に長いこと寝かされていたのか、ずいぶんとエンジンオイルが変質し粘りが出ちゃって、それがオイルストレーナーを詰まらせちゃって、その結果各部にオイルが十分供給できなかったのでしょうか、ロッカーアームはボロボロ、バランサードリブンギアぶっ飛び、ピストンリングはまっぷたつ、おまけに不穏なメカノイズ・・・やっぱり長いこと寝ていたエンジンはコワイですね〜。放置車はそのまま動いちゃっても適切に整備をしていかないと故障につながっちゃいますので、きちんと状態を判断することが肝要ですね。今回は結局のところ総バラシまでいってしまいましたが、おかげさまで今までとは全くの別物と言ってよいくらいよく走るようになったとの感想を頂きました。よかったよかった。 ご自分のクルマの状態がわからない場合はネオライフ工場へ オートマライフ、命からがら登場・その2<ライフAT> |