10.11.14 幸せなサブロク娘・その2<ライフ4ドア>




ズバッとエンジン積み替え


さあ、いよいよぶっ壊れたエンジンを載せたオンボロライフが入庫しました。一応80キロ以上の距離を高速を使って走ってきてるんで、完全寿命まではもう少し猶予があるようだけど、あいかわらず「ばあぁ〜ん」って爆発もするみたいだしこの辺で勘弁してやりましょう。今回は“降ろして載せてバラして笑う”です。



壊れたエンジンを分解してみよう

エンジンオイル

コイツには「クルマのことはわかんなくていいから、とにかくオイルだけは切らさないようにね」といつもしつこく言ってありました。で、今回走ってきたエンジンのオイル量を見てみると・・これは叱られるか許されるか、微妙なとこですな〜。

バランサーギアは予想通り

まずはバランサー、予想通りオイルポンプ側が生き残っていて、その反対側が剥離してダメになっていました。これじゃあ振動が出ちゃって不快なエンジンフィーリングですよね。



ピストンは予想以上のダメージ

トップリングは全滅

ピストントップリングは両方とも折れていました。そのうち片側は細かく砕けてリング溝で暴れた挙げ句、一部は燃焼室に入り込んでいた模様です。相当圧縮が抜けちゃっているように見えるんですが、これでもエンジンがかかって普段乗りで使えてたのが信じられないくらいの惨状ですな。さすがホンダ。




キャブとかプラグとか・・・

キャブもくたびれてる

プライマリー側についている負圧で動作するシャッター(バタフライかな)のストップ位置がボディが削れてズッコケちゃってる。こんなの初めて見ましたよ。この状態でうまく燃える筈はないように思えるんだけど、ホーン内部のススの状態を見るとそんなにくすぶっていたようには見えないんだよな〜。なんだかよくわかんないな〜

プラグとかキャップとか

プラグキャップは導通が無かったりしてかなり怪しい状態です。こういうところの不具合ってわかりにくいので修理が迷宮に入りかけちゃうこともあります。なにをやっても原因が特定できないときはプラグやキャップを替えたりするのも意外とヒントになったりするもんです。そうならない為にも今回は全数交換



ゴム関係も・・

ファンベルト

ご覧のありさまでしたのでもちろん新品に交換しました。

前タイヤも

前タイヤは溝が全くなく、完全スリック状態でした。交換する前に本人に確認してみたところ「どうりで雨の日にスリップすると思ったよ」だって。タイヤなんて見ればわかるだろ!



気分も新たに

ステッカーも新しく

このクルマに乗り始めた時に貼ってあったステッカーも色が飛んじゃってボロボロ。せっかくなので新しいのに貼り替えて気分一新です。



これにて終了!


「ノーメンテの人こそセミトラは必須デス」


時々爆発音を発するオンボロエンジン、開けてみたらなかなかの迫力でしたね〜。もちろん燃費も良くなかっただろうし、オイル消費もかなりのもんだったので決してマトモではないにせよ、こんなんでも走っちゃうところが恐ろしい。バランサーがぶっ壊れたまま使うというのも、もちろんエンジンには大きなダメージですので通常こんな実験的なことはもちろんしません。今回のような例は稀です。その前に、あれだけの振動が出ていたら普通は乗ってられないんですけどね〜。それでも気がつかずに使えちゃうKさんは“図太い=幸せ”ということです。コイツは他にもいろんな武勇伝がありますが、それは工場で会った時にでも本人から聞いて下さい。あっ、そっか、本人は事件だったことに気がついてないんだった!

「今後は不調を感じたらすぐに電話するように!」

幸せなサブロク娘・その2<ライフ4ドア>
おわり