11.9.13 テケテケ音〜ガツガツ音〜ご臨終・その3<バモスホンダ>




準備万端!


さ〜て、腰下のパーツの洗浄が終わって、いよいよクランクケース、ミッション、シフトケースを組み立てていくワケですが、ややこしいTN360Eエンジンです。ひとつひとつ確認しながらパーツを組み込んでいきましょう。



まずはクランクから

クランクとデフを組み込む

まずはクランクを組み込みます。クランクジャーナル中央のベアリングの位置に注意しながらクランクキャップを締め込みます。カムチェーンテンショナーはこのクランクキャップに組まれています。キャップをかぶせる前にカムチェーンを通しておくのを忘れずに。デファレンシャルギアは両端のベアリングとオイルシールの間に位置ぎめのリングがいますのでこれも忘れないように。

ケースを閉じる

クランクとデフが入ったらクランクの右ホルダーとデフのオイルシールを取り付けてアッパーケースでフタをします。N360の場合はケース内にミッションも組み込まれていますが、TNの場合はこれでクランクケースは完成です。




おつぎはミッション

ケースの上にミッション

クランクケースを閉じたらその上部にミッションのメインシャフトとカウンターシャフトを乗せていきます。矢印のベアリングアウターにはこれまた位置決めのプレートが入ります。乗せたらスムーズに回転するか、ベアリングの受け部分に隙き間ができていないかなどをよ〜くチェックしてさらにこの上にシフトフォークのケースを載せます。

重箱のいちばん上

重箱の最上段はシフトフォークの組み込まれたケースです。フォークの爪をあわせて組み込んだらシフトプレートを組むのですが、N360のようにアッセンブリーされているわけではなくバラバラになっている構造なのでよ〜く観察しながら間違えないように組まないとえらいことになっちゃいます。リバースギアまで組み込んだらシフトチェンジさせながらメインシャフトの動きをみながら動作確認します。




プライマリー機構の組み込み

プライマリー機構はカッコいいね

プライマリーギア周辺はメカニカルな感じがとてもそそられちゃいますよね。カッコイイです。仕組みは360とおんなじですが、TNは少し立ち上がった状態で組まれています。オイルポンプもこの中にいます。チェーンはもちろん新品に交換、2本使用します。ドリブンスプロケットのダンパーは『ホンダなかよし倶楽部』製のオリジナルパーツを使用しました(右写真)これはネオライフでも注文できます。こういうパーツがあるとありがたいですね。




クラッチ

クラッチ

プライマリー機構を組み込んだらサイドカバーを取り付けてクラッチ周りを組んでいきます。クラッチプレートとクラッチカバーはあわせ位置を示すマークがついています。この辺りのパーツはNと共通ですね。クラッチ板も同じものです。

リバース機構

順序が逆になってしまいましたが、ミッションを載せたらエンジン右側面にリバース機構を組み込みます。NやTN系のリバースギヤは痛んでいることも少なくありません。リバースに入れる時は車両が完全に静止している状態でしっかりとレバーを入れることが長持ちの秘訣です。




腰下ができあがったぞ!


「何回見てもヘンテコなエンジンだ」


ようやく腰下(クランクケース)が完成です。あとはシリンダー、シリンダーヘッド、エンジンシュラウド、ダイナモ等々を組み付けて、車体とドッキングです。うまく動くといいね〜。

テケテケ音〜ガツガツ音〜ご臨終・その3<バモスホンダ>
その4に続く