11.12.10 ネオライフ改装工事・その1<2階化、事務所>




計画だけは何年も前から・・


プロローグ
ネオライフの工場は天井が6メートルくらいある倉庫造りなので、契約した時に管理会社の方から「2フロアにすれば広く使えますよ」と2階増築を勧められていました。とはいえ、当時は引っ越しだけで精一杯、すぐにでも仕事を始めなきゃいけないし、もちろん資金もないので荷物だけガサガサぶちこんでどうにも身動きが取れない状況のまま約8年が経過してしまいました。引っ越し当初から「2階はこんな風に造りたい」という希望を“オーダー家具工房「タイムライン」”の“にょけいさん”と夜な夜なサイゼリアでフォッカチオを喰いながら、いつ始まるか全く未定の現実味のない計画を打ち合せしていたのです。このマンガも5〜6年前に書いたものです。

やっぱり2階はムリだな〜・・
実際に工事をするとなると大きな障害がありました。思うように資金が貯まらないのはもちろんのこと、とにかくガラクタ(在庫パーツ類)がところ狭しと積み上げてあるので蛍光灯の交換で脚立一本立てるのにも苦労する始末。そんなありさまなので、通常の整備作業もしながら、さらに片付けをしながら増築工事をすることを想像すると「現実的にムリな話しだな〜」とほとんどあきらめていたのです。第一、にょけいさんだってそんな大がかりな現場に長期間詰められるほどヒマじゃないしね〜

事態は急展開
そのにょけいさんが、とある金曜日にふらりと工場に現れて「今度の月曜日から増築工事を始めるから」といきなり宣言してきたのです。どうやら、自分が借りている倉庫を引き払うことになったらしく、そこに置いてある棚やら家具やら材料やらを処分しちゃうのはもったいないのでネオライフを改装してそこで有効に使おうじゃないかということらしいのです。「お〜っ、いよいよその時がやってきたか〜。ものすごく辛い作業になるのは覚悟の上、でも2階や事務所ができるというのはこの上なくウレシいじゃないか〜」というわけで、真夏の一番暑い盛りの時期に着工したのでありました。



いよいよ工事開始!

覚悟を決めて地道にいくしかないぞ

とにかくガラクタが溢れかえっているので、一番奥から柱が立つ部分の荷物をどかして1スパンづつ造っていき、できたフロアにどんどん荷物を載せてすこしづつ作業場所を確保していくという気の遠くなるような作戦です。矢印の部分のC型チャンネルのラインが2階のフロア部分の受けになります。




まずは右奥から

もちろん工事の為の足場の設置もできませんので半ば強引とも言える手法で組んでいきます。まずはL字に組んだ梁をCチャンに乗っけて仮柱で支えておきます。

梁を入れていく

そこへメインとなる梁を組み合わせていきます。フロア部分に使用するコンパネのサイズに合わせて梁の間隔を決めています。



そして左側

左側も同じような手順で造っていきます。中央部分で結合し、この下に柱が立つワケです。もちろん両端もCチャンだけに頼る訳ではなく、最終的には柱を設置して強度を高めます。上に登ると結構な高さがあり、オレはコワイですがにょけいさんと夏休みで手伝いにきている息子は平気なようです。

縦の梁

横の梁が組み上がったら今度は縦の梁を組んでいき、床となるコンパネを貼っていきます。木は反ったり曲がったりがあり、間隔も(多少)まちまちになってしまうので一カ所づつ寸法を測ってなるべく等間隔を保つようにしておくとフロアを貼る時にコンパネを修正する手間が省けます。




まずは第一工程完了

奥から約3600mmコンパネ2枚分の奥行きが出来上がった時点で荷物を揚げる為の仮設階段を設置しました。

さらに前進

荷物を載せられるだけ載せたら右側をさらに1スパン増築。



階段を造る

仮設の階段をそのまま本チャンで使用してもよかったんですが、つぎはぎで造ってある為にいろんな都合で却って面倒なことになりそうなのできちんと造り直しました。当初は中央階段の予定でしたが右端に寄せることにしました。

さらにさらに前進

階段からさらに前にもフロアが設置されます。階段より後ろは中央に柱が立ちますが、階段から前は柱はナシ。この時期、たまたま工場に立ち寄った人たちはなんとなく巻き込まれて手伝いをさせられていました。




事務所になる部屋の製作

壁を立てる準備

工場一番奥には造りつけのスチール棚がありました。これが重くて人力で動くしろもんじゃないので、壁の設置に邪魔になる部分の1列は切り取ってしまいました。

さらに強度アップ

右奥、階段の後方に事務所になる部屋を造ります。(にょけいさんが眺めている)中央の柱部分が壁になることによって強度のアップにもつながりますよね。




事務所の壁(のみ)完成


「まだ吹きさらし状態なのに・・」


夏から始まった改装工事も、フロアができてから間が少し空いて事務所製作に取りかかった頃にはストーブが必要になるほど冷え込んでいました。早く作り上げて暖をとりたいですよね。

この頃になると、ほとんどはにょけいさんの独り作業となり、オレは時々手を貸すくらいでほとんど整備の作業に戻っていたので、昼間はお互い黙々と自分の作業をして夜は冷えた身体をおやつのカップラーメンで暖めるという毎日でした。

夜の工場は冷え込んでとても寒いので「早くガラスがはまって後ろのドアがつくといいね」なんて話している吹きさらし状態の段階にもかかわらず、完成を楽しみにしている娘がわざわざ寒い中、試験勉強しに来たりしていました。オレだけじゃなくみんな完成が楽しみだったんだよね〜

ネオライフ改装工事・その1<2階化、事務所>
その2につづく・・


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