12.6.26 エンジンの重さが身にしみる・その3<LN360・タイプ3>




はやいとこ組みたいな〜


水の入ったエンジンを分解して使えるところと使えないところ、または修正でいけそうなものを選び出して洗浄していきます。この作業が一番時間がかかるし、部品洗浄は長時間体勢も同じなんで身体も心も疲弊しますのですよ。こういったストレスの発散は仲間とのくだらないお話しと音楽、そしてラーメンで。



ベアリングの交換

ミッション類のベアリング

ミッション回転部分にはベアリングが使用されていますが、より静かなエンジンに仕上げる為にもボールベアリングは全て交換します。(というより、そこそこくたびれてる場合がほとんど)写真左はメインシャフトです。カウンターシャフトはリバース用のギヤが圧入されていてちょっとやそっとじゃ抜けないので専門の技術屋さんにお願いして交換しています。ミッションのベアリングを交換するには組み込まれたギヤをバラバラにしますので、パーツの向きやワッシャーなど元の状態をきちんと把握しておくことと、動きや仕組みを理解しておくことも重要かもしれないですね。

右の写真はデファレンシャルです。左右にベアリングがついていますが、本体との隙き間が少ないので抜くのにも少々コツがいります。



ギヤなどをケースに組み込む

ミッションシャフト

ベアリングを交換したミッションシャフトはギヤの隙き間や内側にこびりついたオイルヘドロを洗い流して再度構成して組み込みます。組み込み時は位置合わせのワッシャーや溝に注意して、オイルをたっぷりくれながらスムーズな回転や歯の噛み合いなどを何度もチェックします。

リバースギヤ

エヌのリバースシフトは独特なので慣れないと非常に入れにくいですよね。ですので不具合も少なくありません。噛み合わせが甘いまま使う癖があったりすると写真の右のセットのようにギヤのショルダーをナメてしまいます。これがヒドくなると“ギャーッ”と音が出たり、シフトレバーを手で押さえ込んでいないとギアがぬけてしまったり、末期ではバックできなくなったりもします。リバースは車体が静止しているときに確実にレバーを入れてやるのが長持ちの秘訣です。




バラした時に施しておきたい加工

オイルシール対策

エヌのエンジンは特殊なサイズのオイルシールが使われているので、既存のサイズのシールに合わせる為に切削によってシール当たり面の寸法を合わせてしまいます。この部分は摩耗していることがほとんどですので、表面をフレッシュに整えるという意味でも効果があると思います。

バルブ周辺

もう毎回のことなんですが、バルブまわりに手を入れるのは必須作業ですね。ガイドのガタがある場合はガイドそのものを製作して打ち換え、バルブシートやバルブフェイスは擦り合わせではなく再カットなりでリフレッシュしておかないと寿命も短くなりますし、軽快なメカサウンドが得られません。もちろんウデのいい職人さんに頼むことが大前提です。




テンショナー類の点検

ローラーの摩耗対策

左写真はカムチェーンのテンショナーローラーです。黒いのが純正。白い対策品と比べてだいぶ外周が小さくなっていますので、テンション圧も甘くなりそうですよね。

右写真はプライマリーテンショナーのローラーですが、右側が状態がよかったのでそのまま使用しました。左側は外周が小さくなっっていますし、出っ張りの内側にもチェーンの痕がついてしまっています。こちらのローラーも対策品があります。




この先もまだまだまだ続きます


「たすかるな〜・・」


プライマリードリブン側のダンパーラバーは“ホンダなかよし倶楽部”が作ったものを使用しました。パッケージも作り込まれてて立派!。専門店のオレんちよりもよっぽどショップっぽい趣ですな〜。なかよし倶楽部で造ったパーツはネオライフでも販売させてもらってます。「お世話になってま〜す!」

エンジンの重さが身にしみる・その3<LN360・タイプ3>
その4につづく・・