13.6.12 STEP VANツイン化計画・その2<ライフステップバン>




テーブルがイイ感じなのです


ツインキャブのヘッドも準備万端で、あとは載せ買えるだけのステップバンですが、やっぱりそう簡単には事が運ばなかったんですね〜。どうしてこう次から次へと事件が起こるのでしょうか?ついついステップバンの助手席に逃げ込んでテーブルの上でお弁当でも食べて。しまいたくなりますね。というわけで事件たちのレポートです。



水回りの惨状

ウォータージャケット内が〜!

ヘッドを降ろしてみるとウォータージャケット内がヒドいことになっちゃってます。水垢のような固形物がいっぱいはびこってます。これはラジエターの漏れ止め剤でしょうね。最悪だ〜

絶対に入れてはいけないものが・・・

写真は取り出した固形物のほんのごく一部です。ジャケットの底から1センチくらいのところまでコイツがみっちりと詰まっていました。サーモに噛み込んだりラジエターが詰まっちゃったりするので、あとあとのことを考えるとどんなに緊急時でも漏れ止め剤を入れることはお勧めできないですね。




歪んじゃってるんだね〜

ヘッドガスケット付近から

なんだかんだあったものの、無事にエンジンがかかって静かにアイドルするんだけど、ヘッドガスケット付近からクーラントが漏れてくるんだよね〜。分解時にヘッドガスケットにべっとりシーラーが塗ってあったのと漏れ止め剤はこういうことだったのか〜、やりなおし!

座り込んで研ぐ研ぐ研ぐ

再びヘッドを降ろしてそれぞれの面を確認します。EAエンジンの場合、形状的にゆがみは出にくいんですが、コイツの場合はシリンダー側に問題があると判断。面の汚れや変色を参考に2種類の砥石で研ぎまくって平滑に整えました。結果規定トルクの締め付けで漏れは治まりました、やれやれ。




水回りは全滅ですな

ヒーターコアも詰まってる

エンジンもスムーズに回るし全く問題ないんだけど、ヒーターが効かないんですね〜。ここは見落としてたぞ。早速ヒーターユニットを分解してヒーターコアを点検してみたらやっぱりここも水漏れ剤が詰まっちゃってる。ラジエターと同じ仕組みのパーツなのでやっぱり通路は狭いですからね〜

こうなったらとことん

サーモのケースは組む前に洗浄してあったんだけどもう一度点検。驚いたのはバイパス通路の穴(矢印)が塞がっていたこと。こんな大きい穴まで塞がっちゃうなんて、漏れ止め剤くん、敵ながらあっぱれだよ。アンタすげぇよ。




エアクリーナーボックスの取り付け

ステーの加工

ステップバンをツインヘッドの載せ買える場合、キャブレターとエアクリーナーボックスはライフ用を用意した方が面倒がありません。Z用は高さを低く抑えるため、キャブ本体も形状が違います。今回の場合はキャブはライフ用、エアクリーナーボックスはZ用だったのでボックス取り付けのステーの加工が必要でした。

(左写真)ステーに切り込みを入れていい角度に曲げる
(右写真)溶接してフィッティング、このあとシルバーて塗装




スロットルケーブル


「ゲタを履かせてみたよ」


スロットルケーブルはシングルの方がインナーの突き出しが長いのでツインキャブに載せ換える時はケーブルを新調するか、ケーブルエンドのタイコを加工するのですが、ケーブルはそのままでケーブルステーの下にゲタをかませて高さをかせぐというテもありますね。

こんな感じでこのお話しは今回で完結です。このクルマは最初の段階で詰まりのヒドかったラジエターだけは交換したのだそうです。でも被害はラジエターだけじゃな済まなかったんですね〜、たいへんなありさまでした。過去どのオーナーの時に入れられたものかわかりませんが、もう皆さんも常識としてご存知でしょうけど、旧車にはオイル添加剤とか水漏れ止め、オイル漏れ止めとかはあんまり入れない方がいいと思いますよ。今回のようなエンジン内部を目の当たりにすると余計にそう思っちゃいますよね。

STEP VANツイン化計画・その2<ライフステップバン>
おわり