第1回『掛時計、柱時計』10.3.26


機能的に優れたモノはデザインも美しいと思う

自分はモノにこだわる『モノ野郎』です。同じ持つならカッコいいモノ、同じ使うなら使いやすいモノ、できれば一生モノになりうるモノを選ぶようにしています。身の回りのモノ全て、乗るクルマから消しゴム一個まで納得のモノで揃えたいところですが、それもまた一生かかってもムリな話しで・・・そして、機能的に優れたモノは見た目も美しいと常々思っているのです、いわいる機能美ってやつです。

そんな自分のお気に入りのモノを気が向いたときに紹介していこうと思います。たぶん実用品が多くなると思います。断っておきますが、完全に主観の世界ですので世間的に価値があるものはほとんどないと思って下さい。




第一回目は『掛時計、柱時計』

時計は見やすくなきゃ絶対ダメ!

自分にとっての時計の絶対条件は、見やすく瞬時に時間を判断でき、なおかつ誤認しにくいということ。0369時にしか印がないなんていうのはもってのほかです。そうなると条件を満たすモデルは学校用の時計ということになります。左は工場で、右は自室で使用中のもの。大きさは直径約35センチ、どちらも偶然シチズンです。


実はメカ部分は・・・

中身は別物

上記の時計は2台ともだいぶ古い年代のものなんですが、電池式のクオーツです。クオーツのムーブメントは内部パーツが樹脂なので、古くなると動いてる音がしてもからまわりして針が進まなくなってしまいます。この度、寿命を迎えた工場の時計に100円で買ってきたアトムの時計のムーブメントを移植することにしました。

針のデザインはとても重要

移植したムーブメントにそのまま元の針がついてしまうことは稀です。取り付け穴の径が違う為です。かといってアトムの針では雰囲気が台無しですので、シチズンの針のハトメを外してアトムの針をボンドで張り付けて本体にセットするワケです。針は薄いアルミなので折れ曲がらないように慎重に作業します。これで完璧。


これであと10年くらいはもつかな?

動作確認〜完成

針の押し込み具合によっては針同士が干渉してしまうこともあるのでパーツを組み終えたらガラスをつける前に一日くらい動作確認してみます。また、針を張り付けて若干重量が増しているのでトルク不足で長針をドライブしきれず、35分くらいから先へ持ち上げられないなんてこともあったりします。今回は無事に動作オッケーでした。こんな調子でいけば、この文字盤で一生使えそうです。

10年くらいが寿命の目安なのかな?

工場用は初めてのムーブメント交換でしたが、自宅用は使い始めてから20年強の間に2度ムーブメントを交換しています。現在外見はシチズン、中身はセイコーです。
これは『エリトロン』というモデルでおそらく昭和50年代のものと思われます。ガラスもアールがついていて高級感もありますね。だいぶ古いので内部が黄ばんできちゃいましたがそれも実用の味として気に入ってます。




ボンボン時計

これもまたお気に入り

工場にはもう一台、いわいるボンボン時計、振り子時計があります。このテはモノによっては歴史的価値があったりして非常に高価なようですが、これはいまでもおそらく2〜3000円くらいで買えちゃう程度のものだと思います。この時代の柱時計にしては珍しくモダンなデザインが気に入ってます。これは愛知時計の21DAYモデルです。21DAYというのはゼンマイを一度巻けば21日間動き続けるということです。0分になると時間の数だけ鐘を鳴らしてくれるかわいいやつです。




こんな感じでいけるかな?

こんな感じで、馬鹿列伝を乗っ取ったかのごとく『モノヤロウ』スタートです。馬鹿列伝も気が向いたら書くかもしれません。ご意見ご感想お待ちしています。

<第1回『掛時計、柱時計』>おわり