第6回『酒かんポットにコーヒー』14.10.13


「ホットコーヒーの時期がやってきた」

当工場のコーヒーはどなたでも飲み放題でゴザイマス

夏はアイス、冬はホット、家でも工場でも起きている間は大体コーヒーを飲んでます。タバコをやめてからというもの、その量も増えているような気もします。

工場では冬期は写真の業務用コーヒーメーカーで大量につくってありますので、飲んだことがある人もたくさんいらっしゃると思います。自分はコーヒー好きですけど通じゃないんで味はよくわかんないですけど(牛乳入れないと飲めないし・・・)大事な作業をする時にはその時の気分のCDとコーヒーがなくては始まりません。音楽とコーヒーは自分にとっては道具と同じようなもんかもしれませんね。




偶然入手した『酒かんポット』東芝製

コーヒーを保温するために

ネオライフのコーヒーは「何時間か経過したら捨てる」なんてことは絶対にありません。運の悪い方は前日淹れたのを飲まされたりもします。逆に淹れたてのところに現れた人には「お兄さんツイてるね〜」みたいに、冬期のネオライフ工場を訪れるのは ほとんどギャンブルみたいなもんです。旧車を買うのとおんなじですねw

件のコーヒーメーカーにもウォーマー機能がついてはいますが、ず〜っと加温しっぱなしです。これだとすぐに煮詰まっちゃうので何かいい保温方法はないかと模索していて偶然見つけたのが写真のポットです。

本来はお酒を“かん”するための『酒かん器』という電気ポットです。適温になるとサーモスタットが働いて加温をストップしてくれるので、あっためっ放しよりはいいんじゃないかと思って。
機能もそうだけど、このルックスに一目惚れでした。流麗な形状のステンレス本体の下部は透明樹脂でできていて、加温中はこのように美しく電気が光り適温になると消灯します。ですので、電気を入れっぱなしにしておくと ときどき点いたり消えたりを繰り返すというなんとも味わい深いヤツなのです。



『またまた偶然!緑もあった!』

色違いが存在したなんて!

今年に入ってまたまた偶然に発見してしまいました。今度は緑。もともと酒を燗するポット自体を知らなかったのでバリエーションが存在するなんて想像だにできなかったので驚きました。

どちらも昭和時代の古いものですが特に高価なものではなく、上記の茶色のヤツは昭和時代の湧かすポットとかと3〜4点まとめてで1000円、この緑は500円でした。高けりゃこんなもの2つも買わないですw



『2台を比べてみよう』

とにかく美しい

当時、幾らで売られていたものなのかわかんないですけど、家庭用電化製品ですからそんなに贅沢で高価な品物ではなかったと予想されます。そのわりには、ステンレスしぼりの本体、発光部分の凝ったレンズカットなどかなりの高級感。(現代のものとくらべるとね)なによりデザインが最高にイイですよね

(写真左上)緑の方が新しいモノのようです。ふたがちょっと安っぽくなっちゃってるのが少しだけ残念。その他はほぼ同じ造り。
(写真左下)電源コードはこたつのコードがスイッチがついてて便利なので短く切って流用してます。現代もそうだけど、電源コードはメーカーが違ってもポットもこたつもほかのものも共通ですよね。示し合わせて同じにしてたんでしょうか?




『早速分解してみた』

実は壊れてたんです

緑は工場に持ってきて電源を入れてみたらレンズのランプが光らなかったのです。きちんと加熱はするんだけどね。これが光らなければコイツの魅力はほとんどゼロですから直すべく早速開けてみることにしました。“中を見てみたい”という欲求も多分にあったわけですが・・・

(左上)
いかにも「開けてくれ」と言わんばかりの造りw。底には温度調節のダイヤルもついてます
(右上)
ネジ2本外すだけで簡単に臓器部分にアクセスできました。サーモスタットと電球。極めてシンプルな“アナログメカ”です。光らない原因は電球切れのようです。
(左下)
「この電球って」と見上げた蛍光灯に似たようなものがついてました、ダイダイ色の豆球です。比べてみたらガラスの色こそ違うものの、おんなじ形状。無事復活です。



『現代風?にもアレンジできた』

やっぱり透明の球がいいんじゃないかな〜

(左写真)美しい緑の光を発するようになったものの、なんか光の緑が甘いような気がしたのでホームセンターに赴いてみたところ、クリア電球が見つかっただけでなく、なんとLEDタイプが2種類もありました。2つのうち暗い方をチョイス。最近はLEDモノも安価になりましたね〜、380円くらいでした。ちなみに従来のフィラメントタイプが98円でした
(右写真)期待をふくらませて早速交換してみましたが、ダイダイ豆球と大差なかったです。





『まだほかの色もあったりしてねw』


このポットについては、事務所に入ってきたほとんどのひとに「なんすかコレ?」って訊かれます。で、「お酒を燗するポットですよ」と説明すると、これまたほとんどのみなさんが知らないんですね〜。酒かん器ってあんまり一般的じゃないのでしょうか?自分は極度の下戸でお酒に興味がないから知らなかっただけだと思ってたんですけど・・・



“酒かん器”でいろいろ調べてみたら
amazonとか楽天でも現行商品が売ってるみたいです
薄暗い部屋でほろ酔いになりながら
この光をながめたら気持ちいいんだろうな〜
と飲めないオレは思ったりするんですが
酔っぱらってなくても「美しいな〜」って眺めちゃいます
この2台はかわりばんこで使おうと思います。
ぜひ工場でコーヒーをリクエストして下さい

それではまた!


<第6回『酒かんポットにコーヒー』>おわ