いよいよ私“コーヒー野郎”もコーナーを持つに至りました。
第1回目〜はバイクで辿る『バカ青春時代』です。


YAMAHA パッソル

初めて愛車というものを手にしたのが18才のときに友人から2000円で買ったこのパッソルでした。通学、バイト、遊びなど、ほとんど電車をつかうことなく、ホント毎日乗ってました。東京から千葉までの真冬の帰省もコイツでしたね。当時、おばさんバイクとして売り出していただけあって小さく軽く乗りやすく、パンクしたときは高円寺から西新宿まで押して帰ったこともありましたが、辛かったという記憶はないですね。シートは切られてるし、マフラーは穴だらけでやかましいし、ボロボロでしたが、今だに一番印象に残っているバイクです。最終的には盗まれてしまって、さんざん探し回りましたが、結局見つかりませんでした。いまでも緑のパッソルを見かけると、遊び回っていた若き時代を想いおこして懐かしくなると同時に、足元の“クリームソーダ”のステッカーがないか確認してしまいます。



YAMAHA パッソーラ

学生当時、クラスメートから譲ってもらったのがこのパッソーラです。パッソルより車格も大きめでセルがついているなど、パッソルのアップグレ−ド的な位置付けで販売されたバイクです。この時期、ちょっと浮気をして、パッソルはアパートの部屋にしまいこみ、半年くらいこれに乗っていました。この頃The Whoの“さらば青春の光”というモッズ映画を見てベスパにあこがれて、後ろの友人と3人で西新宿のガンコ親爺のベスパ屋(この時代ホノラリーはまだない)に乗り付けて、「3人で3台買うから1台10万で売ってくれ」と交渉し、怒鳴りつけられたことがありました。仕方がないのでパッソーラ、タクト、リードに乗り、軍用コートを着て、気分だけはモッズで、颯爽と学校に乗り付けていました。しかし、パッソーラの2段変速が気に入らなくて、またまたパッソルに戻ってしまいました。このころ原付はまだノーヘルOKで、のどかな時代でしたね。




HONDA タクトフルマーク

上記のパッソーラは飽きて捨ててしまい、お気に入りのパッソルは盗まれてしまったので困っていたところ、友人から「お前の靴と交換してくれよ」と言われてDr.マーチンと引き替えに手に入れたのがタクトの、しかもフルマークでした。当時国産スクーターの中では斬新なフォルムを持った人気車種でしたので、とても嬉しかったのを覚えています。この頃はファッションにもかなり気を遣っていたので、出先で雨など降ると、服を濡らしたくない一心でパンツ一丁になって脱いだものをカバンに入れ、どしゃぶりの中を走ったりしていました。相当なバカでしたね。しかし、パッソルの方が加速も鋭く、コイツはバイクとしてはあんまり気に入ってはいませんでした。タクトの最後は、大声で歌をうたいながらゴキゲンで走っていたところ、車にはねられて廃車となってしまいました。このバイクもあんなに沢山走っていたのに、いまではまず見かけなくなりましたね。


書いていてすご〜く懐かしくなってしまいました。バイクの巻は次回も続きます。