薄給のクセにクルマ、バイクはいつも所有してました。
この時代からだんだんメカの整備にのめり込んでいきます。

ホンダN360・タイプ3

ぶつけられてステップバンを廃車にしたあと「自分はクルマを持てる身分じゃないな」と思っていました。なにしろ23区内に住んでいて駐車場代が月45000円でしたから。しかしある日、福島に住む友人の納屋にカッコイイくるまが眠っていたのを思い出しました。連絡してみると「乗ってていいよ」というので、車検を取って乗ることにしました。この時点では空冷だということはおろか、車名も知りませんでしたが、とにかくルックスが気に入ったわけです。それ以来10数年間4輪の愛車はこれ1台ですが、厳密には自分のじゃないんですね。(返せとは言われないと思うけど・・)とにかく運転が楽しくて、渋滞120%の渋谷新宿や、仕事へ行くにも脚立や道具を満載して現場へ乗りつけていました。この写真の頃はまだまだ塗装もキレイでしたが、現在はボロボロです。

HONDA・DAXリミテッド

ダックスを探して雑誌の売買欄で見つけて購入しました。自分で積極的に車両を購入したのはこれが初めてです。茨城から前輪をバラしてエヌに積んで持ってきました。しかし、いきなりキャブのオーバーフローで初めてキャブの分解というものを体験したバイクです。しばらくは調子よく乗っていましたが、ある日を境に2スト並のけむりを吐くようになり、エンジンオーバーホールに挑戦することを決意したのでした。この頃まではメカは全くのシロウトで、エンジンの仕組み等を勉強する為にせっせと図書館へ通ったりしてました。ちょうどこの頃は半年働いて半年休みという生活をしていたのでヒマもあったんですね。
ちなみにこの写真は友人です。おいらはこんなにキザではありません。

ランブレッタ・インディアンGP200

友人が新車で購入したものの、1年足らずで乗らなくなって「買ってくれ」と言ってきました。あいにくお金がなかったのでエピフォンのギターと交換で入手したインド製です。元々の造りゆえにブレーキが貧弱でしたが、加速もすばらしく渋滞ぎみの都内では無敵に近い走りで重宝しました。二人乗りでも十分に走ることができましたが「振動がキビシイ」と後席の者からは不評でした。さんざん乗ったわりには、やっぱりベスパへのあこがれが捨てきれず、ばっちり整備して売却し、下に出てくるベスパのP200を購入しましたが、ランブレッタのほうが断然走りも車体バランスもよく、非常に後悔しました。また音もよかったですね〜。いまだに後悔はやみませんが、いまとなってはタマ数も少なく、あっても高価なのでちょっと手が出ないですね。それでもいつかはもう一度乗りたいバイクです。

HONDA・DAXリミテッド(その後)

上記のダックスをバラバラにし、ヒマにまかせて自宅マンションの台所で組み上げました。元々のアメリカンスタイルが嫌だったのもあり、フレーム、Fフォーク、スイングアーム以外はほとんど別パーツを使用しました。カブ系カスタムというと、どうしても下品なルックスになってしまうので、パーツ類はかなり吟味しましたが、社外品のモンキーパーツなどは合いそうで合わないものが多く、結構苦労しました。エンジンはダックス70ヘッドと85ccその他満載です。この一連の作業により、メカの楽しさを知ることになります。このダックスがオイラの初代師匠みたいなもんです。しかし出来上がってしまうとなんだか気が抜けてしまうんですね。写真のとおり、乗るのはもっぱらカミさんでした。

Vespa・P200

ミーハーはオイラはランブレッタと引き換えに、とうとう憧れのベスパを入手しました。期待が大きかったせいか、乗り始めてガッカリしたのを覚えています。ルックスは最高なんですけどね。そこそこ加速はするんですが、乗りここちがフワフワで、重心も高く車重も重く感じられました。とにかく乗っていてコワイんです。ランブレッタは質実剛健、男性的なのに対し、これは優雅な女性的という感じでしょうか。これがウチに来た当初から「譲ってくれ〜」と熱望していた友人に気に入らない理由を説明して格安で譲りましたが、その友人も乗り始めて1週間で六本木交差点で事故にあってしまいました。さらに約3日後に現場に取りにいってみるとすでになくなっていたそうです。ちょっとかわいそうな運命のバイクでしたね。



とにかく、なんとなく巡ってきたものに乗っているという感じですね。
もちろん性能も大事ですけど、自分の場合はデザイン重視みたいです。邪道か?